第2回「CHRONO CROSS ~時の傷痕~」
みなさんこんにちは!ゲーム音楽大好き!ぶっとびです。
この企画は、ゲーム音楽大好きなぶっとびが、「ここ最高だよね!」というところを挙げながらオススメの楽曲を紹介する企画でございます。
「全くの初心者です」という方から「ゲーム音楽に慣れ親しんだ方」まで楽しめると思いますので、どうぞ最後までお付き合い下さいませ。
第2回となる今回は「中級」ということで、初回と同じ楽曲をもう少し詳しく見ていこうと思います。
第1回を読んでいることが前提になりますので、まだの方はこちらからどうぞ。
「CHRONO CROSS ~時の傷痕~」(by CHRONO CROSS/光田康典)
【基本情報】
ゲーム名:CHRONO CROSS (クロノクロス)
ハード:PS
ジャンル:RPG
発売年:1999年
作曲家:光田康典
CD情報:Amazonの詳細ページへ
【前半と後半のギャップ】
第1回では前半と後半のギャップについて軽く触れましたね。
そのギャップの中身についてもう少し見ていきましょう。
前半部は、シンプルに3つの楽器で構成されています。
伸びやかな笛のメロディに対して爪弾くギターの伴奏、それを下でしっかりと支えるのがロングトーンでベターっと鳴っているベース。
ベースのペーストの上にギターの粒立ちがあって、その上を笛がなぞっていく。
この3者のベストバランス!!
それに対して、後半部はガラリと雰囲気が変わります。
イントロで楽器の数がガッと増え、全体的に刻みの多い伴奏に。
ギターのかき鳴らす音、弦楽器の細かい刻み、重く響く太鼓。
フレーズの切れ目に響く「タカタタン!タタン!」という乾いた太鼓の音が最高ですよね…!
どちらかというとペーストのようにベターッと音が鳴っている前半に対して、刻みなどの細かい動きが多い後半。
全体を通して活躍しているギターの音が、前半と後半をつなぐ軸になっていると言えるでしょう。
【クロノトリガーメロディ】
後半に登場する「クロノ・トリガー」のメロディですが、これはそれぞれ姿と役割が少し違います。
1回目[1:32〜]の役割は提示です。「こんなメロディーなんだよー」ということをわかりやすく印象づけてます。
このときメロディを演奏しているのはバイオリンと笛なのですが、このユニゾン(複数の楽器が同じメロディを演奏していること)が独特の音色をつくっていて良いですよね。
2回目[1:49〜]に表れるときは刻みの伴奏がいなくなり、一度テンションを落としてしっとりと聞かせる。こうすることでクライマックスの3回目を引き立たせているのです。
3回目に入ろうとするときにギターが引っかけで入ってくるところでグッとテンションが上がりますね!
3回目[2:06〜]は終わりに向けてぐんぐん盛り上がるクライマックス!笛が違うフレーズを吹いていたり、伴奏にアクセントがついていたり。
もう2回も同じメロディを聞いているので、耳がクロノトリガーメロディに慣れています。なので笛による違うフレーズ、アクセントという変化に気付きやすく、それが効果的なんですね。
同じメロディがただ繰り返されるだけだと、ともすれば飽きてしまいますが、このような構成のおかげで飽きることなくむしろグイグイ曲に引き寄せられるわけです。
【高音の打楽器の使い方】
イントロ部分は、和音がふわーっと入ってきて「何だろう?」と思わせてから、高い「カーン」という音や「チャラララ」というチャイムなどの打楽器たちで神秘的な雰囲気を作り出しています。
このとき「カーン」という高音がとても印象的に響きますよね。この音は後半部に後打ちで入ってくるトライアングルに繋がっていると思うのです。
『時の傷痕』は全体を通して高音の打楽器が良いアクセントになってますね。楽曲を引き締めてくれます。
「CHRONO CROSS ~時の傷痕~」は何度聞いても新しい発見がありますね。
あと光田さんの楽曲はどの曲も音が良い!
それも聞いてて楽しい理由の一つだと思います。
もうちょっと深いところまで書いてみた第2回、いかがでしたか?
このページで「CHRONO CROSS ~時の傷痕~」をもっと好きになっていれば、これ以上の喜びはありません。
最後までお読みいただきありがとうございました!
次回は別の作曲家さんの楽曲を取り上げる予定です。お楽しみに!
ぶっとび
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