24/8/16 臨床のフリコラージュ
面白かった。
目次構成は、臨床と学問、文化と臨床、臨床と物語、社会と臨床となっている。
臨床心理は、常に、バランサーとしての役割を求められる。80年代の心理ブームは、現代では脳科学や発達障害研究がそれを受け負っている。そうした解釈は、「生きづらさ」の問題を、科学的知見によって解決可能な問題に落とし込む。一方で、臨床心理は、「文学」的な取り組みでもあるという立場に立つ(特に東畑氏)。
例えば、医学的にうつ病の発症プロセスが、ストレスによる脳側坐核の構造変化があるとされているとし