シーシュポスとホワイトワーク(あるいは20代のジレンマについて)
時の流れは振り返ってみると絶望的なほどに早いものだが、一年というスパンで見ると一年前の自分との内面的な違いに驚かされた。「力こそすべて」と叫ぶ若さゆえの衝動を、持てる者を上にする順序づけを徹底的に否定する価値観で抑えつけてきたのが最近までだ。そこから、ようやくそれらの両立こそが豊かさなのだと腹落ちした。「能力主義」も「反能力主義」もいいところがある。そこでは資本家も社会的弱者も容認される。ただ、自分がどのあたりにいるかによって、自由に主張を変えていいとする自由を持つ。もっと卑