kidddd

資本主義の流れの枝木にしがみついているコンサル4年目。 日々思ったことを備忘録として書き留めます。

kidddd

資本主義の流れの枝木にしがみついているコンサル4年目。 日々思ったことを備忘録として書き留めます。

最近の記事

2024/11/8 (ホモ・サピエンスの子ども)

子供が産まれた。 出産の一部始終に立ち会うことができた。 以下、立ち会った男性側の感想を残そうと思う。 立ち会った、というか、見守っていたというか。正直、本格的な陣痛が始まったあとは、なかなかできることがなかった。 基本的に呼吸のタイミングやいきみ方は助産師さんが率先して指示してくれる。 (人によって、声を出していい出さないほうがいい、とか、どっちの体勢が生まれやすいとかの流儀が違うのが若干気になりはしたけど、何もかもが初めての初産婦は従った方が吉だ。) 最初の方は、背中

    • 2024/11/5(10月に読んだ本)

      朝起きて、日経新聞の一面を軽く読んで、コーヒーを淹れる。 今日は大学院の日で休みだけど、育休と被ってしまうので大学は休みにしている。昨日買ったシナモンロールを温めて食べた。余ったバナナを豆乳とスムージーにして飲む。 午前中は勉強を進める。最近の勉強の関心のほとんどは、電力か政治だ。 電力については、先月から電験三種の勉強を始めた。 取ったら発電所の管理者に(理論上は)なれるらしい。実施は実務経験が必要だからそう簡単にはなれないけど、高齢化が進んでいる職種らしいから後々いい

      • シーシュポスとホワイトワーク(あるいは20代のジレンマについて)

        時の流れは振り返ってみると絶望的なほどに早いものだが、一年というスパンで見ると一年前の自分との内面的な違いに驚かされた。「力こそすべて」と叫ぶ若さゆえの衝動を、持てる者を上にする順序づけを徹底的に否定する価値観で抑えつけてきたのが最近までだ。そこから、ようやくそれらの両立こそが豊かさなのだと腹落ちした。「能力主義」も「反能力主義」もいいところがある。そこでは資本家も社会的弱者も容認される。ただ、自分がどのあたりにいるかによって、自由に主張を変えていいとする自由を持つ。もっと卑

        • RECREATION

          アカは言った。「知ってのとおり、名古屋は規模からいえば日本でも有数の大都会だが、同時に狭い街でもある。人は多く、産業も盛んで、ものは豊富だが、選択肢は意外に少ない。おれたちのような人間が自分に正直に生きていくのは、ここではそう簡単なことじゃない。・・・なあ、こういうのって大いなるパラドックスだとは思わないか。おれたちは人生の過程で真の自分を少しずつ発見していく。そして発見すればするほど、自分を喪失していく」(『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』より) ■ジャーナリン

          24/8/16 臨床のフリコラージュ

          面白かった。 目次構成は、臨床と学問、文化と臨床、臨床と物語、社会と臨床となっている。 臨床心理は、常に、バランサーとしての役割を求められる。80年代の心理ブームは、現代では脳科学や発達障害研究がそれを受け負っている。そうした解釈は、「生きづらさ」の問題を、科学的知見によって解決可能な問題に落とし込む。一方で、臨床心理は、「文学」的な取り組みでもあるという立場に立つ(特に東畑氏)。 例えば、医学的にうつ病の発症プロセスが、ストレスによる脳側坐核の構造変化があるとされているとし

          24/8/16 臨床のフリコラージュ

          チャイルドシートのプロローグ

          箱庭のような場所に僕はいた。 体中が人肌の温かさのベールで包まれ、僕はいつまでもその中で眠り続けることができる。 今までの僕は、背伸びをしていた。読む本を自らの血に浸透させる作業よりも、その表紙をなるべく目立つ棚の位置に飾ることを優先した。 人肌の温度に、調整されていたんだ。 まずそのことに気がついた。その役割を引き受けることがやがてくる時も。与えられたものには、いつか返礼をしなければならない。それは与えてくれた当人ではなく、それ以外の他者に与えなければならない。 他者

          チャイルドシートのプロローグ

          2024/7/17 ガパオライス

          ピケティはEU単位の想像の共同体を夢想しているが、現在の国民国家が成立した過程を踏まえると、どれだけの血が流れなければならないのか。 理想的発話状況 ユルゲン=ハーバーマス 打ち合わせ。喋りながら頭が回ってくる。 目的とアジェンダ打つ→相手が反応する→あとはPREPで打ち返していくだけ。 できるだけ言い切る。はっきり喋る。 常に目的意識。相手の乗っている乗り物で最短経路目指すにはどのコース取りがいいか、で打ち返す。 相手が見ている世界を追体験する。必要な情報はカジュアル

          2024/7/17 ガパオライス

          2024/7/15 去年と同じ花火の形

          退屈しのぎをしている。 けれど時間はない。退屈をしのぐことに忙しい。 テトリスをしている。自分の悩みのタネはいつか全て消えてくれるのか。 次のブロックを発生させるおおもとをなんとかしなければ。 自分の過去を卑下したって仕方がない。 酷かったようにも見えるし、それはそれで仕様がなかったようにも見える。 能力主義、ミソジニー(女性蔑視)、厭世主義 聞く技術 聞いてもらう技術 「聞く」はその優しげな語感と違って、本当はタフな営みなのだ。 「聞く」は関係が円滑な時ではなく、不

          2024/7/15 去年と同じ花火の形

          2024/7/14 市民プールとコーヒーゼリー

          Z世代化する社会 時代だからっていう人は、時代が許せば「やる」側に回りうる。 自分にぴったりの仕事というのは、世の中に存在しないことが普通です。 質負荷量、量負荷量、人間関係負荷量という3つの指標が登場した。 マルチタスクの罠。 マルチタスクが求められる職場において、特定の仕事の内発的動機づけが高い人は、他の仕事の動機づけが弱くなる。 例 接客好きな百貨店店員は、事務仕事にモチベーションが湧かない。 好きな仕事に前向きになれるは、容易に好きじゃない仕事は前向きになれな

          2024/7/14 市民プールとコーヒーゼリー

          2024/7/13 ミスドのたまご炒飯

          3連休の朝。 すごいが1〜6まである。頬がやわらかい〜耳の触り心地がいい。6つも褒められるのは初めて! 飲み会で酔った上司。やたらしばいたるを連呼。日頃抑圧されたストレスが溜まっているんだろうな。 今週末のテーマは、臨床心理士という仕事と、男性の孤独死について勉強する。 献立はこちら。 心理臨床と政治 コロナ禍で、もはや資本主義は経済制度ではなく、社会全体を統治する秩序観であると看破したナンシーフレイザーは、こうした資本主義の在り方を「共喰い資本主義」と名付ける。

          2024/7/13 ミスドのたまご炒飯

          2024/7/10

          起きてしまえばなんてことはない。といつも思いながら、布団の誘惑が強くついギリギリまで寝てしまう。明日こそは。 ながら日経を聴きながら通勤。ほぼ自分と世界とのつながりはこれくらいだ。中国の自動車売上が低迷しているとのこと。 朝礼 準備法①:会議の根底にある問題意識をつかむ 準備法②:会議開催者が達成したい目的をつかむ 農業系スタートアップとのLCA打ち合わせ。 生産方法の理解が足らずに反省。下調べしておけばよかった。YouTubeを見たり。 必要なものは頭の中でリスト化。

          2024/7/9

          スピノザ「エチカ」@100分de名著 ・人間は自分の欲望の「結果」しか意識できない。 ・我々は、意志が一元的に行為を決定していると思いがち。意志の自由を謳うが本当にそうか? 自由とは? 自殺とは? 受動と能動 ・受動=行為が外部の原因、自分以外の力を表現 ・能動=行為がその人の力を十分に表現している e.g. カツアゲは、自分自身でそれを手渡したにせよ、スピノザ的にはそれは受動である。 現代は「意志」への過信がある。あなたが自由意志で選んだんです、だからあなたの責

          「悪は存在しない」と「人間ではないもの」 24/7/6

          自分が想定する数少ない読者のために一応言っておくと、この記事はとてもネタバレを含みます。 普段はこんなこと書かないのだけど、ネットに落ちている考察が自分の解釈を含まないものが多かったので、読みたい人に読まれたらという希望も含んで書く。あと、自分は自分の解釈にわりと自信がある。濱口竜介監督とともに、自身も世の中への見方を成長させてきた自負があるから。 悪は存在しない、を見てきた。上映のピークを過ぎていたから、港区(名古屋)のイオンモールまで車を走らせて行った。東京と違って名古

          「悪は存在しない」と「人間ではないもの」 24/7/6

          2024/7/4

          城中村。農民工。 ・1950年代ごろは、左派のメイン支持政党は労働党、社民党であったが、次第に高学歴化が進む。 ・バラモン左翼(高学歴左派)と、商人右翼(高所得層) ・日本の自民は、保守でありながらリベラルな要素を取り入れた、懐の深い政党。しかし、地方からの支持は今後弱っていく見込み。 ・Brexitは、保守党によって行われたが、元来高所得層は残留支持派。この施策は、過半数支持を取るための選挙マーケティングとして行われたが、ギリギリで脱退してしまったのは誤算だった 気候変

          2024/7/1

          起きる。月曜はギリギリまで起きれない。 起きてしまえばあとは自動で終わる。 所属が不明確だ。ずっと少し居心地が悪い。 給与明細を見ると、去年の同時期と比べ、労働時間が半分近いのにほとんど手取りが一緒だ。(定額減税分もあるが)これもひとつのあり方。退屈でも肉体的にキツくはない。どちらが本源的にキツいのだろうか。 帰りに本屋に寄った。 「ゆるい職場」…若い世代はゆるい環境にいる、らしい。しごきもなければ、フィードバックもない。自分の過去ばかりしゃべるオヤジ世代。 一度任せる

          疾風怒濤精神分析入門

          第1章 ・精神に関する治療には、精神医学、臨床心理学、精神分析の3領域がある。 ・精神医学は、投薬治療が中心となっている。臨床心理は、患者の治療ではなく、クライエントの援助を目的とする。 ・精神分析の目的はそのどちらでもない。精神分析には、神経症者、精神病者、倒錯者、自閉症者の4類しかいない。「健康」という概念はない。人間の生き方として、健康よりも狂気の方が本源的。 ・精神分析は、病気を治したり、歪んだ人格を正すということをしない。患者自身が、自らの抱えている悩みや生きづらさ

          疾風怒濤精神分析入門