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【#05】開発コンセプト

バタフライボードの福島です。

2021年1月14日から7回目となるクラウドファンディングを実施するにあたり、プロダクトへの想いや開発プロセスなど私が実行してきた『進化の裏側』を少しづつですが共有させて頂きます。

第5回目は 開発コンセプト です。

notesユーザーさんから頂いたフィードバックを反映すべく、①サイズアップと②方眼パターンは第3回と第4回で共有させて頂きました。これらは既存技術の延長線にあり、コストアップを最小限にする生産方法の工夫で実現できるようになりました。

しかし、③ケースの存在については様々な意見があり、何パターンもケースをつくり検証を行ったのですが、既存の延長線で新たなケースをつくってもすべてを解決することができないことが分かってきました。。。

notesケースの基本的機能

① ページを開かないようにする
② notesの保護
③ カードや書類を収納
④ ペンホルダー機能

そこで、頂いたフィードバックの裏側の見えない課題を紐解くために、ケースの価値要素の分解と構造化を繰り返し見えてきたものは、notesケースは4つの基本機能を備えているものの、ケースからnotesを取り出すアクションが物理的にも心理的にも機動力を損ねてしまうという見解となりました。

という事で、

notesケースの基本機能を維持し、機動力を上げる
ケースを無くして、ケースの機能を実現すること

を目的に開発をスタートしました。

まずは既存のnotesの表紙と裏表紙にマグネットを内蔵させページが開かなくする構造を試作。

しかし、機能はするもののなんかしっくりこない。なぜだを繰り返しているうちにこの課題は自分の潜在意思へとすり込まれていきます。

そこで、サイズ検討で使ったモレスキンやロイヒトトゥルムなどのゴムバンドの効果を検証すべく、実際に持ち歩きながらフィールドテストを実施しました。

たしかにゴムバンドを着脱するアクションはあるものの、違和感はなくむしろ着脱アクションが心地いい感じもする。

この潜在意識に刷り込まれたモヤモヤ感があるなかで、工場の方々とミーティングを行っている時に言われた一言。

ゴムバンドを外した時に、さあ書くぞという始まる感があり、バンドを付けたら、さあ考えることを止めるぞという終わった感があるんだよね。

これを聞いてハッとしました。

マグネットを使った一体化構造にはなく、ゴムバンドにある価値はページを開かなくする機能に加え、着脱のアクションが、思考の始めと終わりを明確する「体験価値」が存在するということに気づき、モヤモヤ感が一気にスッキリしました。

私の開発アイデアの原点は、過去も今も変わらず続けている様々な課題を五感を使って体に刷り込ませ潜在意識化します。そして日々のアンテナ感度を高く持ち、ふとした瞬間の有機的な結びつきを確実にキャッチする事です。


まさにこの瞬間だった気がします。

という事で、見た目は伝統的なゴムバンド式ノートであるが、中身はバタフライボードの機能的価値が加わった、全く新しいクラシックノートというコンセプトにたどり着きました。

<開発コンセプト>

伝統的ノート x バタフライボード


伝統的ノートには所有欲を満たし気分を高める『情緒的価値』に加え、ゴムバンドを着脱する物理アクションが思考の始めと終わりを明確する「体験価値」を持つノートです。

オンラインとオフライン、仕事とプライベートがシームレスに繋がるデジタル時代において膨大な潜在的な意識へアプローチするには、集中して考え抜く時間と思考を潜在意識にゆだねる考えない時間を強制的につくる必要があります。

バタフライボード社はこの『情緒的価値』と『体験価値』を持つ伝統的ノートに、拡張性・経済性・利便性・機動性の『機能的価値』を実装し、次のレベルのアイデアに出会う道具の開発を目指しました。

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notesで実現した『拡張性』『経済性』『利便性』をさらにアップデートさせながら、最強の『機動性』を実現すべく、簡単そうで最も難しい、自称世界初のペンホルダーの開発に挑みます。

つづく

バタフライボードは “Hello, idea”® をコンセプトにアイデアに出会う道具を進化させ続けている会社です。

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