ハチイチ前と、後

(ハチイチ前に記事を書いて、そのままにしてハチイチを迎えてしまいました。前半は前、後半はハチイチ後の記事です。)

そろそろ今年もこの季節がきましたね。

ハチイチです。

きっと和田さんも『なんか暑いやん💢』とぷんぷんしながら東京に向かっていると思います。

私はここ最近現地参加していますが、毎年ここでは和田さんに会える様な気持ちになるんです。

あ、和田さんいるなって。

それを顕著に感じたのが昨年でした。

藤重さんの優しさのおかげかな。

私はヒラリの間奏で『あ、これはもうダメだな…いるわ…』と涙腺が一気に決壊し涙が止まりませんでした。


今年はフロンティア20thなので、今から怖いです。


Fire!!はエネルギー全開って感じで好きなんですけど、イノセントとan endless taleが…


やっぱりちょっと歌詞が切なくて…。


元々フロンティアでデジモンシリーズは一度終わりということで、『しばしのお別れだよ』という気持ちも込めてのこの曲たちなんですけどね…そうは分かっていても…。

エンディングの2曲で共通しているのが、


ドンナニハナレテイテモ…

いつかまた離れても平気だよ

離れていても…このワードです。

全然平気じゃないからね…実際のところは。

Fire!!は底抜けに明るいからね、余計にね…。

私もまさか、リアタイ視聴していた時はこんなに早くお別れが来るとは思ってもみませんでした。


こんなにこの2曲が切なく聞こえるなんてね。


今年は誰が、どのように歌うんでしょうね。


そして、DPに解き放った私の願いは聞き入れてもらえるのでしょうか…あんまり期待していないけど…


でもね、きっとこの日だけは絶対和田さんは私たちの近くにいるってことをわかって欲しい。


ずっと長く和田さんといたあなたたちの方がそれを分かってないといけないでしょ!


だから、どうか和田さんが隅っこの方でこっそり見てるだけじゃなくて、ステージへ、みんなのいるところへ連れてきて欲しいんです。

あと、an endless taleは大事に扱ってほしいということ。


あの曲は、1999年からの4年間、デジモンを音楽で盛り上げてくれたAiMさんと和田さんの曲です。4年間毎年携わってくれた2人へのプレゼント的な曲でもあると勝手に思ってます。

だから、これはどうか、他の人には歌って欲しくない…。この2人でなければならないんだ。好きな曲ではあるけど、もちろんデジフェスで演奏されたら嬉しいが、和田さんパートを他の人にうたって貰えばいい。そんなことは思わないでほしい。一ファンの願いです。


…と、ここまでデジフェス前に書いて、まとめ方がわからないまま当日を迎えました。


迎えた7/30は、緊張とワクワクでいっぱいでした。


ライブコーナー、AiMさんのイノセントで始まりました。

ドンナニハナレテイテモ…


元々男性の曲なので、いくらキーを変えたとしても、女性が歌うのはすごく大変だと思います。

でも、AiMさんは歌ってくれた。

最初のそのフレーズで、涙が出てしまいました。

AiMさん、ほんとうに和田さんのこと大事に思ってくれてるんだと、歌声を通じて感じました。 


そして、宮﨑さんのエネルギッシュでパッションに溢れたWith The Will。カッコよかった。宮﨑さんも久々のデジフェスということで、思いが歌に溢れていました。

冒頭のFire!!も、同じくカッコよかった。宮﨑さん、和田さんと違って心の底でメラメラ、というより表からメラメラが伝わってきますね。宮﨑さん、ありがとう。

そして、最後の全員でFire!!

と、その前に、神原拓也(と無印のゴマモン)役の竹内順子さんが『今日もきっと空から見てくれている、和田光司さん』とわざわざ名前を口に出してくれた。


その一言でどれだけ救われたか。

和田さんとデジモンは切っても切れない。でも、和田さんが亡くなって6年経って、いないことにみんな少しずつ慣れてきて、和田さんがいないことを当たり前のようにされるのが辛いんです。

いつまでも悲しんでほしいわけじゃない。

でもまるでなかったかのようにされるのは辛いんです。つい、『和田さんの曲なのに…』と思ってしまうことがあるんです。

やっぱりね、他の人の声では埋められないものがあるんです。

今回、どれだけ他の人が和田さんの歌を歌おうが、私の耳には和田さんの声が聞こえてしまいました。

当たり前のように、和田さんの声が聞こえて、一緒に歌っていました。

自分の頭がどうにかなってしまったのかな、と思いました。去年はこんなことなかったのにな。

すごく自然に、聞こえてきました。きっと来てくれてたんだね。そう思ってます。


余談ですが、私の数列前の席の方が、和田さんのよく被っていたハットと白いシャツを切られていました。

ほんとに見に来てるみたいで、ちょっと心が救われました。

今回はan endless taleはありませんでした。
フロンティアにとっても、デジモンシリーズにとっても大切な曲です。それが今回はなかった。

数年前、an endless taleはあのような形で演奏されました。あれから数年経ったからと言って、あのマイクの位置に他の人を置くのはさすがに出来ませんよね。かと言って前のような演出は、やはり悲しい。

だからきっと、なしになったのでしょう。

そこは、すごくホッとしました。

あれは他の人では、あの曲にはなりません。

大事にしてくれたのかな、と思います。

と、複雑な感情が入り混じって今回ほデジフェスは終わりました。

和田さんがいないことが当たり前のデジフェスに、少し悲しみを感じ、一方で忘れないでいてくれる竹内さんの優しさが温か、不思議なデジフェスでした。

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