TOKYO四畳半キャンプ F-017 燃料としての薪を集める
日本の末端に居ていつも胡散臭いなあと思うSDGsは、身も蓋もない事を言うと「現在の資本主義の枠組みの上でやろうとするのがそもそも無理ゲー」って話で、根っこ部分の解決をしないでやるってのは心意気としては良くても実際はあかんやんそれって気持ちになります。なりませんか?僕はなります。そして、地方のちっちゃい会社とかそんなの知ったこっちゃないだろうし、どこもかしこもちゃんと考えずに言ってるよねそれっていう感覚があります。そうじゃなかったらSDGsの予算が広告宣伝費に入るなんてバカみたいなことにはならないじゃん。なんつうか、ぶっちゃけていうと贖罪でしょ?地球、破壊してごめん。みたいな。いや、お題目立てた人たちは真面目にやってるはずだしいいと思うんですけど、受け取る側の倫理観の無さみたいなものが目につくって話です。長期的視野に立てないように仕向けてきてまんまとそうなってる日本で、SDGsが掲げる長期的視点は御伽話に聞こえると思うんです。誰が悪いのかっていうと、単年利益を出せって言っていろんな会社をゴリゴリ使い潰してきた投資家もそうだし、非正規労働者を増やした国もそうだし。そういうやつらをぶっ潰してSDGsやるぞってんならまだわかります。やれよ(暴言)。
さて、それはそうと薪を集めております。山の持ち主から伐採した木をいただくこともありますが、工場で出る木材の端材を頂くこともあります。通常、薪ストーブでは伐採した木を1-2年薪小屋に寝かせて水分を蒸発させてから使うものなのですが、僕は今年は初年度ですぐに燃やせる木が必要です。他の人がどうしてるのか知りませんが、僕はすぐに使う分は工場で出た端材を頂くことにしています。というのも工場で出た木材の端材は、工場が事業ごみとしてわざわざお金を払って捨てているわけで、それを無料で引き取ってもらえたら工場も助かると思うんです。どうせ燃やすんだし、双方ともお金がかからずに済みますもんね。もちろん世の中のみなさんが薪ストーブを使い出したら争奪戦になるんですが、その頃には僕は山から切り出した木を乾かして使っているので大丈夫。そんな未来は来ないと願ってますし来たら困る。
薪ストーブを使うと、やれ環境に悪いだのSDGs云々だの言われるのかもしれないですけど、どうせどこかでごみとして燃やされるものを積極的に引き取って燃料としてありがたく使わせて頂く分には別にいいじゃんっていう気持ちになります。
現在は色んなルートから使いやすくて安定して入手しやすい木材を集めてるって段階なので2-3年のうちに適したやり方になると思うんですけどね。お金持ちの趣味としての薪ストーブって使う薪に拘りがあったりすると思うんですけど、そしてメーカーさんもいいイメージで高く売りたいのはよくわかるんですけど、こちとら生活に必要で試行錯誤を続ける覚悟でいます。
枯れた技術が素晴らしいのは勿論ですが、そこに今のエッセンスを加えると別の価値が創出するってのはどこでも同じなんだよなあ。そのエッセンスは人によって違うところがまた面白いわけだし。
集めたら集めたでどこにどういう形で保管するかって問題がでるのですが、それはまたそれで面白がってやってみることにします。