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よいとまけ&ビーバー

はじめに

能登半島でこの度の豪雨の被害に遭われた皆様に心からお悔やみ申し上げます。
地震からの復興に力を尽くしておられる矢先、このようなことが再び起き、どんなにかお力落としのことと思います。
収穫を迎えた稲が水に浸かった様子をテレビで拝見し、天災とはいえ、どうしてという思いに心が潰れる思いでした。

1日も早い復興を心から願っています。
今後、及ばすながら私にできる方法で応援させていただきます。

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私は見かけないお菓子があると、つい買ってみたくなる人間です。
特にネーミングに惹かれる傾向がある気がします。

一昨日、近所のスーパーで、北陸・北海度フェアというささやかな催しをしていました。

そこにぐっと来る名前のお菓子が売っていたので、また買ってしまいました。

1つ目は「よいとまけ」という名前のロールケーキです。



お菓子にはつけなさそうな名前。

命名の由来は、お菓子の箱の中に書かれていました。

それを読むと、「よいとまけ」という名前は、苫小牧の主要産業である製紙に使う大きな丸太を滑車とロープを使って上げ下ろしをする際、人々がかけていた「よいとォまいたァ」というかけ声から来ているということが、分かりました。

このお菓子は、苫小牧の原野に自生しているハスカップを使い、丸太をイメージして、地元のお菓子屋さんが70年前に作られた、苫小牧を代表するお菓子なのだそうです。

ハスカップをジャムにして外側に塗っているため、食べようとすると手がベタベタするため、ついたキャッチフレーズは「日本一食べにくいお菓子」だと書いてあります。


ドキドキしながら箱を開けると、ロールケーキはビニールに包まれていて、ジャムの周りにもオブラートが巻いてありました。
更に予めカットされているので、ほとんど手を汚さずにお皿にのせることができました。ホッ。

上から見たら、7つにカットされていました


切ってみたら中にもハスカップジャムが巻かれていました

食べてみると、ハスカップジャムの酸っぱさと、強めの甘さが口いっぱいに広がり、一切れでかなりの充実感がありました。

さて、2つ目は「ビーバー」という名前の揚げあられです。


なぜ敢えて日本では馴染みのない「ビーバー」という名前にしたのか?

袋の裏に説明がありました。

問題の名前の由来は、おかきの形にヒントがありました。

おかきの形がビーバーの前歯に似てるんですね。

正確には、2つ並べたカタチが、大阪万博のときにカナダ館に展示されていたビーバーの人形の歯の形に似ているからこの名がついたそうです。

ビーバーは1970年、大阪万博の年に生まれ、今年で発売から53年目。2013年に一度製造を中止していたビーバーを今製造している北陸製菓さんが復活させたお菓子だそうです。

北陸ではとてもおなじみの、お菓子のようで、袋の裏に北陸のソウルフードと書かれていました。

食べてみると、どこで食べたような懐かしい感じのあられですが、途中で手を止めることが難しい美味しさでした。

これは基本の「ビーバー」ですが、この他にも、いろんな味のビーバーがあるみたいです。 

この前食べた高知のミレービスケット似ているなぁと、思いました。

特に白身魚のノドグロを使った「のどぐろビーバー」と、北陸を代表する名産品の白えびを使った、「白えびビーバー」が人気なんだそうです。

確かに食べてみたくなります。

それにしても、これだけ世の中が急速に変わり、新しい製品が絶え間なく発売されている中で半世紀以上続いているというのは、よほど地元の方に愛され、更に作っておられるれる会社の方々も、とても努力をされているからなんだろうなぁと思いました。

皆様お住まいの地域にもきっと地元の方々に長年愛されているお菓子があるかと思います。
よろしければご紹介いただけると嬉しいです。