ニセアカシアは怒っている
別名ハリエンジュ
家の近所で、この花が今、見頃を迎えています。
この花の近くを通ったらこんなつぶやきが聞こえてきたのです。
分かってんのかなぁ。アカシヤ蜂蜜っていって売られてるものは、この私たちニセアカシアの花の蜜で、日本の蜂蜜の半分近くがニセアカシアの蜜だってこと。
石原裕次郎が甘ーい声で「アカシヤの花の下で あの娘がそっとまぶたをふいた、赤ハンカチよ」と歌ったのも、
西田佐知子さんがひくーい声で「アカシヤの雨にうたれて このまま死んでしまいたい」って歌ったのも、実はアカシヤじゃなくて、このニセアカシアの方だったっていうこと。
歌が昭和でわかんない?
失礼しちゃうわ。
それじゃ、暖房用の薪としてもよく燃えるし、火持ちも良いからって私らを北海道でどんどん植えたり、
すぐ成長するから緑化や砂防にも良いって荒地や海岸や川の堤防にどんどん植えていったたりしたのは誰なのよ。
それを今更、成長が早すぎて剪定に手間がかかるとか、景観が乱れるとか、台風で倒れたり、折れたりしやすいとか言い出して。
挙句の果てに他の在来種の生育を妨げる特別要注意外来植物だなんて指定までして。
もともと北アメリカで住んでいた私たちを無理やり連れてきたのは誰なのよ。
中島みゆきじゃないけど「うらみます うらみます」って言いたいわよ。
使うだけ使ってあとはボロ雑巾の様に捨てて、
花だってキレイでいい香りがするだけじゃなくて、天ぷらにして食べられるのよ、わかってんの?
「うえーーん、誰もわかってくれなーい」
どうもこのニセアカシアは女性だったようですね。でも、このニセアカシアたちの心中察するに余りありますねぇ。
花言葉は 頼られる人
やっぱりね