語りかけるほとけさま
兵庫県加西市の羅漢寺を訪ねました
お寺の受付で「必ずご先祖様に似た羅漢さんがいるので探してみて下さい」と言われました。
一瞬「えっ!」と思いました。おびただし数の石の仏様です。
室町時代から江戸時代初期にかけて作られた羅漢さんです。
その多くは凝灰岩の柱に彫られています。
羅漢さんは悟った聖者のことです
誰が彫ったのかは分かっていない様ですが、ともかく手慣れた仏師が彫ったものでないことだけは確かな様です
歯を見せて笑っておられます
キリスト教の宣教師の様にも見えます
手にしておられるのはゴルフクラブに見えます
声が聞こえるようです。
頭巾をかぶった女性?
少し首を傾けてます
これ程一体ごとに作風の異なる仏様を一人で彫ったとも思えません
王様の冠?
制作に携わった幾人もの人達は、それぞれ亡くなった肉親にもう一度会いたいとの思いを込めて彫られたのでしょうか
そんなふうに思えるほど、上手いとか下手を超えて、見るものをとらえて放さない仏様です
じっと見ていると、どの仏様も言葉を介さずにそっと語りかけておられるように感じました