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椎名持仏堂
お遍路さんの途中でどうしてもお会いしたい仏様がいたので、寄り道をしました。
土砂降りの雨の中歩いて行くと、仏様が待っていて下さいました。
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お世話をして下さる方にいろいろお話をお聞きしました。
隣にあるお宮さんの本殿に祀られていたので、傷みが少なかったようだが、明治の神仏分離で、雨風の吹き込む小さなお堂の中に移された。
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ある時、高知大学の偉い先生が来てこの仏さんの本当の価値を調べてくれ、県の文化財の指定を受けることになった。
それからは、新しいお堂を作り、警報器をつけたりした。
東京の仏像展に出展したこともあります。
と仰られていました。
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世話役の方の仏様を見る、自分の子供さん、いやお孫さんを見るような優しい眼差しが、仏様とそっくりでした。
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