イズミヤの駐車場に
女性の警備員さんがいる。
いつからいらっしゃるのかはっきりと覚えていないが25年は経っただろうか。
文字通り雨の日も風の日も、
男性の警備員さんが顔も覚えない内に次々に変わってもその方だけは変わられず、
暑い夏の日は、日に焼けた顔に制帽をかぶり、
雨の日は紺色のカッパを着て、
いつもきびきびとにこやかにドライバーに合図を送リ続けておられる。
昨年末、手に手にケーキを持った人たちが、笑顔で行き交うクリスマスの夜にも、いつもと変わりなく暗い道路で真っ赤なライトを振っておられた。
私はその方の名前を知らないが、素晴らしい人であることはよく知っている。