痛みから抜け出る

アニータ・ムアジャーニさんの『もしここが天国だったら?』という本を読んでいて、ハッとする言葉に出会いました。

「最近広く信じられるようになった「ポジティブな態度がポジティブな現実を生み出す」という考えのせいで、痛みや苦悶を経験している人たちは自分の苦しみ以上のもの━すなわち、私たちは常に前向きでいるべきだと主張する人たち━にも対処しなければならなくなりました。」


「自分のネガティブな感情を否定し、ネガティビティが悪いと信じることは、自分の問題を悪化させるだけなのです。」

「痛みから抜け出る一番いい方法は、それを十分に経験することだと私は学びました。つまり、まず痛みがあることを認め、それから受け入れるということです。痛みの存在を承認して、それを心から感じることを自分に許す、━そう、痛みを自分のものにするのです。」



からだの具合が悪い時があり、心が落ち込んでしまっている時、つい、「明るい気持ちでいるためにどうにかせな」とか、「暗くなったらアカン」という考えが自動的に湧いてきます。

でも、考えに飲み込まれて何かをする前に、その感情に抵抗しないで、心の中にネガティブな感情の居場所を与え、その時の自分ができる限りでいいから、感情の言い分を聞くことが、まず初めにすることなのかなって、思いました。