マキビシ(撒菱)
忍者の使う忍具のひとつに、まきびし(撒菱)というのがあります。
鋭いトゲが4本あり、どう置いてもトゲが上を向きます。
通り道に撒き、追手の足にケガをさせて逃げる時間を稼ぐために使われたそうです。
想像するだけで痛そうです。
作った物ではなさそうなので、きっと何かの植物なんだろうなぁと、ぼんやり思っていました。
そうしたら、先日、オオバナイトタヌキモのことを教えてくださった植物園の方が、まきびしのことも教えてくださいました。
これは、オニビシという水生植物です。
そしてこの植物の実が、まきびしのもとになる実なのだそうで、見せてくださいました。
この緑の実を乾かすとマキビシになるそうです。
なんとなく忍者が好きです。
(おまけ)
となりの池にはオニビシの仲間の「ヒシ」という植物が植えられていました。
葉っぱの形が“ひし形”という言葉のもとになった植物です。
この草の実は、トゲが2本です。
小指と親指をたて、あとの3本の指を曲げた電話の仕草を思い出しました。