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大好きな絵本「でんしゃはうたう」
私は、特別電車が好きではありませんので、電車が走っているときの音は「がたんごとん」だと思っていました。
でも、この本では「たたっ つつっつつ たたっ つつっつつ どどん」と書かれています。
声に出して何回も読んでみると、たしかに電車が走る音は、「がたんごとん」ではなく、「たたっ つつっつつ たたっ つつっつつどどん」だと思いました。
この本には、このような電車に乗ったとき、我々が耳にする様々な音や、アナウンスだけが書かれています。
その全ての音は、著者の三宮麻由子さんが、実際に電車に乗られて、聞き取られた音を、文字に落とされたものです。
著者の三宮麻由子さんは、4歳の時、病気で視力を無くされました。
三宮さんは、音に対する先入観を外し「真っ白い耳」でこの本を読んでほしいと言われています。
登場するいくつかの音を御紹介させていただきますと…
まず踏切を通過するときの音
たいてい「カンカンカンカン」かと思うのですが、ここでは…
「ねん ねん ねん ねん ごごだだっだだ たたっ つつっつつ たたっ つつっつつ どどん」
次に電車同士がすれ違うときの音
「ぼっ しょん しょん しょん ふっ しょん しょん しょん」
「ぼっ」が、先頭車両の音で、「ふっ」が、車両の切れ目なんでしょうか
さらに、駅に着く直前の、線路が複雑に交差しているところを通過する音
私は、この音にいちばん感動しました。
「ととててかかっ つたつたかかん ぐぐぐぐぐー つたつたかかん とててこかっか」
私は、音の大きさや速さ、強さを変えて何回も読むうち、どの音も「確かにこれが電車の音だ!」と思いました。
いかがでしたでしょうか?
日頃、日常生活で聞いている音を、(私たちが思い込んでいるステレオタイプの音を少し脇にどけて)、自分なりに、文字にしてみるのも、新鮮な感動があり、楽しいなと思いました。
家の近くには、こんな電車が走っています。
休日には、やっとしゃべれるようになったくらいの小さなお子さんが「トーマス トーマス」と言いながら、おとうさんといっしに、乗りに来られている光景を、よく目にします。