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何もしないことに慣れる


何もしないでいる

何もしないでいることは、何かをするよりも難しい

何もしないでいると、何かをしなければという思いが頭を持ち上げる

じっと、その居心地の悪さの中にいると

たいてい居心地の悪さに負けて、何かをしてしまう

このまま無為な時間を過ごしていいのかという焦り、

後で後悔するぞという不安に動かされて、

何かしてしまう

そして気がついて

「いやいや待てよ」と、また、何もしないでいることに戻る

それを繰り返しながら

だんだんと何もしないことに慣れていく



そして自分のユラユラする心を見ていると、

どうしたら、この何かをしなければという思いから自由になれるのかなと、答えを探している自分がいる

そうこうしているうちに気づいたのは、

何かをしなければという思いの下には、

このままでは何か足りないという思いがあるということ

だから、時間を無駄にしてはいけないと思うようだということ

でも、このままでは何か足りないという思い込みは、どこから来たのだろうか

そもそも、本当に、何か足りないのか

その答えがやってくるのを、今、楽しみに待っている