ヌマスギの呼吸根
近所の植物園に、メタセコイアによく似た、ヌマスギという背の高い大きな樹が何本か生えています。
この樹の周りの地面から、生えてきているものがあります。
ヌマスギは、水の多いところに生える樹なので、根から呼吸が出来ないため、呼吸根というのを地上に出して呼吸をしているんだそうです。
この呼吸根は、一つひとつ何だか不思議な形をしています。
一つ一つが彫刻のようにも、いろんな動物のようにも見えました。
でも、これは、今このときも成長しながらカタチを変えてるんだなぁと思いながら見て回りました。
見るひとによって、見え方が違うんだろうなぁと、思います。
私には、何かを訴えてるようにも、教えてくれているようにも思えました。
呼吸根を見ながらボーといるうちに、身の回りのこともそうなんだろなと、思いました。
ある事柄に出会うと、これは、こういうふうにしか、見えない、思えないと、無意識のうちに思いこんでしまいます。
そして、そう思っているのは自分だけ、ということを、いつの間にか忘れてしまいます。
そして、気が付かないうちにそれが正しいと信じてしまっています。
気づいていないことの、未熟さ、危うさを思います。
いろんな見方、考え方があっていいんだということ。
人の数だけ真実があって、たった一つの考えだけが、正しいとか、間違ってるとかはそもそもないんだ、
だから面白いんだということ。
時々、そんなことを思い出して、心の自由さを、失わないで生きていたいと思いました。
訂正 2023.3.26
BとOの写真が重複していたので、Oの写真を差し替えました。
ねじりさんに気づかせていただきました。
ねじりさん、どうもありがとう。