二期作
小学校の時、同じ年に同じ田んぼで稲を2回育てるのは二期作と呼ぶと習いました。
ところで今日滋賀県で、刈った稲の茎からのびた稲穂に、お米が実っている田んぼを見ました。
このように稲刈りの後の茎から再生した新しい稲のことを「蘖(ひこばえ)」と呼ぶそうです。
大抵は稲穂が出る前に寒さで枯れてしまったり、穂は出ても中にお米が入らなかったりするのだそうです。
なのでこれまでは仮に稲穂にお米入っても刈り取られず、来年の田植えのために冬前にする秋起こしで、肥料として田んぼにすき込まれてしまっていたそうです。
ですが
近年の暑さでこの状況が変わってきているようです。
実は、一部の農家ではこの暑さを利用して、この蘖(ひこばえ)を育て、2期作に取り組んでいるようなのです。
二期作と言うと、以前は鹿児島、宮崎、高知等の温暖な地域だけでしたが、この再生二期作と言われる方法は、近年の暑さで福岡県などでも盛んに行われるようになっていて、関東以西なら可能のようです。
(この方法は田植え等が必要無いので、農家にとってかなりの収入増になるそうです)
どうやらこの田んぼの稲も、近年の温暖化で、ひこばえがちゃんとお米にまで育ったもののようです。
今年の長く暑い夏に日本中が辟易しましたが、悪いことばかりではないようです。
今後ベトナムのように日本でも二期作が普通になるのでしょうか?