伴走者の適切な速さを見つけたい
一番心に残る、後悔した失敗は、今まだ悩み中であり解決できていません。技術面の改善は努力すれば報われます。しかし、気持ちの面で越えなければならない問題に直面してしまうと、どん底まで落ち込んでしまうのです。
つい最近、3回忌法要の仏事支援をしたご家族の方とお話をする機会がありました。
「法要で故人様の話をするのが辛かった。家族みんな違和感を感じている。辛いのだからそっとしておいてほしい。」と正直な気持ちをお話してくださいました。
悲しい気持ちで法要を終え帰宅するのは、どんなに辛かっただろうかと申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。法要の場で泣くことや悲しみを吐き出すことは大切なことなのに、きちんとお伝え出来ていなかったと反省しました。
「仏事支援員は皆様の伴走者となる」その難しさを実感しました。一人で悩むことに限界を感じ、先輩仏事支援員の船木さんに相談しました。
寄り添うことと、同調することは違う。遺族と同じ気持ちには絶対になれない。距離感は大切だから、経験から学びなさいとお話してくださいました。
必死に皆様のお話を聞いていると、引きずり込まれてしまうことがあります。仏事支援がしんどいと感じる日もあります。まだまだ適切な距離感はわかりません。しかし、船木さんの言葉を常に心に置いて日々向き合いたいと思っています。