仏教のちから
先日11歳で自死された女の子の7回忌をつとめた。
月参りには頻繁に訪れるご夫婦だがしっかりお話をしたことがなかった。
仏事支援に入るまでは、どのように話を聞いて、出遇い直しをしていただくかを考えていたが、私の思い計らいではなく、故人を忘れないための法事なのだ、故人のことを話したいに違いないと信じてお話を聞かせていただいた。
娘さんが死を選んだことについて、親としてできることがあったのではないかと今でも悔恨の思いがあり、それはきっと彼らが命終わる時まで持ち続ける思いなのだろうと思う。それを聞かせていただき、それでも仏教がなければ故人に向き合うことも難しいという思いを抱いた。仏教により、ともにその方の思いに寄り添い続けることが、生きる力を回復するために必要なことだと思った。
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