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これいいね! 24_カラス除けごみ収集ネット「クルリンポン」
「これいいね!」といわれるような商品やサービスを作るとき、必ずしも最新の技術が必要な訳じゃない。
モーターの力を、エンジンの力を借りなくても、「人力でもここまでできるの?」というのに驚いた、なんてことはよくある話し。
しかし、それを工夫だけでやってのける人は偉い。本当に尊敬に値する。というお話し。
わが町伊勢市。伊勢神宮の外宮さん。
外宮と伊勢市駅を結ぶ参道。再開発をして久しいですが、やはり風情がありますね。
その参道を少し外れると、こんなものがあります。
これ、『クルリンポン』という名前だそうです。
何をするものかと言うと、これ、ごみ集積所として使うもの。
わかりやすいお写真をお借りしますね。こんな感じ。
(タウンニュースのページより引用)
写真だけでは何がすごいのかよくわからないと思いますので、動画を見ていただきましょう。約1分半の動画なので少し長めですが、是非とも最後まで見てください。(私が撮った動画ではないのが残念。ken5231さん、お借りします。)
(YouTubeより「クルリンポン映像.AVI」)
ご覧いただいたとおり、何がすごいって、その簡便性。
網を出すのもくるくる簡単。ファスナーがついているので、ごみを入れた後もサッと閉じることができる。
そして、最高なのが、そのごみの収集時。くるくる巻くだけで下からぼろぼろっと出てくる。収集車に積み込みやすいですね。
ちょっと調べてみたところによると、費用も施工費含めて10万円くらい。
省スペース、省コスト。いやいや。これはすごいな。
そりゃできればこんな集積所だと言うことありません。ごみが邪魔になることもないでしょうし、カラスの被害もない。
しかし、こんなの用意できるのは田舎だけ。
これくらいのものを設置するのも難しいでしょうね。
だから、こうなったり、
やっぱり、こうなったり、
するんですね。
まだ、これは、黄色いネットを利用しているのでマシなほうか。
しかし、この黄色が本当にカラスよけになっているかどうかは怪しいらしい。と聞いたことがある。どうなんだろ。
我が家の自治区のごみ集積所も、昔はこうでした。
カラスにやられないようにレンガを置いたりして。
それでも隙間を狙ってきます。わかります?
こんな感じ。コラーッ!
しかし、それも昔。今はこんな立派なものを設置してくれてますので、超快適です。
結構な費用がかかってるんだろうな。一つ20万円だの30万円だのって聞いたことがある。皆で大切に使いましょうね。
しかし、そう考えるとやっぱりすごいな。クルリンポン。
クルリンポン。
確かにすごいんですけど、でも、まぁ、言ってしまえば、棒と箱と黄色い網とファスナーですよ。これだけ。目新しいモノは何も使っていない。
しかし、目的を果たしているのはもちろん、ものすごい工夫が詰まってる。
こういうのを目の当たりにすると、ソフトウェアの企画マンとしては、「全然、枯れた技術でええやん。」と思ってしまう。
その昔、Googleが、枯れたJavaScriptの技術を「Ajax」という考え方で蘇らせたように、新規性に必ずしも新しい技術が必要な訳ではないんですよね。