これないの? 02_靴の丸洗い機
「これないの?」シリーズの2回目でございます。
1回目は「「透明のマスク」か「マスクが透明」か」というテーマでしたので、単純に、世の中に存在しないものに対しての「これないの?」でした。
だから、存在しない現在の状態は、引き続き困った状態だと言えます。
しかし、今回は、「これないの?」とは言いながらも、最悪、無くてもなんとかなるもの。
そりゃあれば嬉しいけれど、無ければ無いで今までどおり何とか頑張ればいいか、というもの。
そう考えると、単に「これないの?」と言っても、その意味合いは様々あるんだな、ということに気づきます。
さらに言うと、これまで存在しなかったものであっても、「そんなに費用がかかるのであれば、やめておこうか。」と思うこともあるし、
逆に、「そんなに早いのであれば、お願いしようか。」と思うこともある。
そういう意味からすると、今回は、何にあてはまるんだろう?
人それぞれ、置かれた立場によって変わってくるのかな?
どれだけの価値があると考えるのか?
そもそも、その価値とは何なのか?
そのあたりをいろいろと思いめぐらす必要がありますね。というお話しです。
これ、見てのとおり、上靴。
小学校2年生の娘の上靴。一週間学校で使って、汚れたものを持って帰ってきます。
まぁ、まだ小さいのでね。私が洗っています。
もう少しお姉さんになったら、自分でやらせましょうか。
下の子は大丈夫。自分で何でもできる子だから。
しかし、上の子はひどかった。男の子だからということを考えてもひどかった。
いつまで経ってもできず。いや、やらず。いや、やる気がなく。でしたわ。
だから、高校2年生になった今でもこうなります。
なんで、ついでに洗わないかんの?もうっ。
洗剤で洗って、しっかりすすいで、干す。
上靴だけなら15分くらいでしょうか。
結構しっかりと洗わないと汚れが落ちないので、時間がかかります。
2足目、3足目があると、1足あたり10分くらいの追加になります。
そんな靴洗い。
この週末は、台風の影響でいつもの庭の水道栓のところで洗うことができず。
仕方なく、お風呂で洗うことになりました。
場所が変わっただけで、やることは同じ。
だから、別段何も思うことはなかったはずなのですが、
屋内の閉鎖的な場所がそうさせたのか、それとも、こんな天候の悪い日でも頑張ってやらないと来週娘が困ることになる、と、いつもより頑張ろうとしたからなのか、
ふと、「もっと楽に終わらんかな。この作業。」と思ってしまいました。
そして、当然の流れとして「自動靴洗い機とかないのかな?」と思ってしまいました。
だから、調べてみました。
ありました。
やっぱりあるんだな。そりゃあるよな。
「靴 丸洗い 機械」といったワードで検索をかけるとすぐに出てきます。
例えばここ。
記事の監修まではしてないようですが、花王が提供している「マイカジ」というサイト。
その中の「コインランドリーで話題!靴洗濯機を使ってみた」という記事。
コインランドリーに設置された靴洗い機「スニーカーランドリー」の紹介記事です。
(以下、画像は同サイトより引用。)
今どきのコインランドリーには、こんなマシンがあるとな。。。
うちの近所でも、最近、2軒のコインランドリーがほぼ同時期にオープンしたから、一度見てこよ。
で、そのマシン、ブラシ付きの洗濯槽で、これで汚れを落とすんだと。
乾燥は、上部の別のマシンに入れることになります。
これはすごいな。魅力的。
しかし、当然、こんな便利なものを利用するには費用がかかります。
洗浄に200円。乾燥に100円。合計300円か。
そして、もちろん、時間もかかります。洗浄に20分。乾燥も20分。合計40分。
まぁ、乾燥はかけなくてもいいか。今でも自然乾燥させてるから必要ないか。
なので、200円。20分。
コインランドリーへの行き帰りも含めて30分くらいかな。
なかなか微妙なところ。
んんん。。。本当に微妙なところ。
そう考えてみると、自動化自動化と言うけれど、それによって得たいものは何なのだろうか?
それにかかる時間の節約?それにかかる費用の節約?
それとも、今よりも、もっと綺麗に仕上げてくれるという高い品質?
(もちろん、これは試してないので、今よりも良いのかどうかはわかりませんけどね。)
「こんなのないの?」と軽々と言うくせに、
できたものを前にすると、「ん、、、ま、要らんかな。」となってしまう。
こういうことを考えると、
やはり、物事って、数多くの要素が複雑に絡んでいるから、単純で、明確なニーズだけじゃない。そして、そのニーズを満たしてくれるということだけでは動いていないということなんでしょうね。
ということを改めて認識させてくれる。そんな気がしました。
最近、「ニーズ × ソリューション = バリュー」なんだよな。企画って。
なんて、さもわかったようなことを言って、いい感じのイメージでもって仕事を進めることが多くなりましたが、やはり、そんな簡単じゃない。
まだまだわかってないな。私。
ニーズをバリューに転換させるまでの間に、様々な条件があって、あっち立てればこっち立たずという二律背反の中で悩み、様々な試行錯誤の中からしか得られないものを得てはじめて自分の中に、「こんな感じが絶妙」という感覚を醸成させてくれるんだろうな。
と思った次第であります。
しかし難しいな。日々勉強。頑張ろ。