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嫌なことノート 07_拝啓「株式会社ムーンスター」様

その他大勢に比べればいい。すごくいい。

しかし、もう少しなんとかならなかったのか。

折角そんな素晴らしい取り組みをやっているのなら、あと少し、ほんの少し、なんとかしてほしかった。

ここまで来てるからこそ、余計に残念。

というお話しでございます。

これ、小学校2年生の娘の靴。

9月の運動会を控え、8月に購入したもの。

株式会社ムーンスターの「スーパースター」

あまりに直前だと、まだ履きなれないだろうからということで、少し余裕をもって購入。

最近の靴は、女の子のものでも、かわいいのにかっこいい。

本人も、「これがいい!」と即決したようです。

あれから約2ヶ月。

運動会でもリレーのメンバーとして活躍した娘の足を支えてくれましたし、

その後も気に入って履いております。

そう。靴はいいんです。何も問題ない。

問題ないどころか、本当に良い靴のようで、本人も「この靴で良かった」と申しております。

問題なのはこれ。

いや、レシートじゃなくて、これ。「製品保証対象品」というタグ。

「購入日から6ヶ月以内は交換・修理に応じます」と記載されています。

良いことですね。嬉しいことです。

と思いたいところなのですが、裏を見ると、

「購入後1ヶ月以内にユーザー登録してください」って。

もう過ぎとる。

レシート等、購入日を証明するものさえあれば6ヶ月以内で良いのでは?と思うところなのですが、なぜ1ヶ月なんでしょうか。残念です。

いやいや。違うんです。今回、私が、「もう少し」と思っていることはこの話題ではありません。

この「製品保証対象品」のタグには、QRコードがついています。

WEBから保証登録するためのURL情報がQRコード化されています。これは素晴らしい。

もう、期限が過ぎているので、既にユーザー登録できない人であることは百も承知なのですが、一応アクセスしてみます。

おおっ!いくやん。

あぁ。はじまった。

個人情報を登録するの、正直しんどい。

WEBブラウザの機能でも良いので、予め持っている情報を利用して、入れられるところは自動的に情報を入れてほしい。

まだまだある。

あれ?製品シリーズ名と靴のサイズを聞いちゃう?なんで?

それはQRコードに埋め込んでおけば良かったんじゃないの?

しかも、個人情報と違って、「名前は?サイズは?」って調べ直してから入力しなければならないので手間がかかる。

その製品を購入した時点で、明らかで、不変の情報なのに。

「QRコードに情報を追加するとなると紙の大きさが足りません」なんて言われそうですが、

靴に付けるタグなので、少々大きくても何も問題ありません。

現行の2倍くらいでもまだまだ大丈夫。

そして、購入に関する情報も尋ねられてますね。

購入日、購入店舗、購入価格か。面倒だな。

もう既にユーザー登録できない人だから、この先、ウィザードを進めなかったけれど、

ここで、このような情報の入力を依頼してくるということは、恐らく、ないんだろうな。

「レシートの写真を撮ってアップロードしていただけばOKです。」みたいなの。

そう言えば、マネーフォワードのアプリはどのくらいの精度で読み取るんだろう?

やってみた。

だめだった。

これでは使えない。

もう少し、カメラの部分なのか、OCRの部分なのか、精度を上げて認識できるようにする必要がありますね。

それか、レシートの裏かどこかに、購入日、購入店舗、購入価格などの情報をQRコード化したものを印刷して、どんなアプリからでも読み取れるようにするか。

しかし、そうなると、販売店舗側の好意に頼ることになる。

ちょっと遠いな。現実的じゃないな。

んんん。難しい。

でも、あんなにもたくさんの情報を入れないとユーザー登録できないのも嫌だな。

折角ここまで来てるのに、

そして、株式会社ムーンスターの「6ヶ月間製品保証のページ」を拝見しても、品質に対する気持ちがすごく伝わってくるのに、

ユーザー情報の登録のところで「もう少し」がほしかった。

なんとかなりませんかね?

もう少し頑張るだけで、もう少し気を利かせるだけで、

グッと良くなるということってたくさんあるのではないか?

そう思うことがよくあります。

その「もう少し」とはどのようなことなのか?ということと、その「もう少し」に気づくことができるか?ということ、

自分自身、これらは、常に意識しておきたいと思います。

もちろん、「そんなにもコストがかかるのであれば無理だろう。」という感覚も持っておきたいし、

でも、「それならば、別の、低コストでも実現できる方法はないか?」ということを考えられるようにもなりたい。

さらに、技術的な観点からも、理想と現実との間の限界がどのあたりか?ということも見極められるようになるといいな。

と思います。エンジニアの端くれとして。

「嫌なことノート」としてあげつらうのは簡単だけど、

「じゃあどうするよ?」まで考えるのは難しい。

もっと言えば、考えるだけでなく、実現するのは、さらに難しい。

しかし、こういう発見を通じて、いろいろと思い巡らすことができる機会を得ることが大切なんだと思います。

まずはそこから。

ですね。

あと、念のために、何度も申し上げておきますが、

基本的に、「ムーンスターさんの取り組み自体は素晴らしい」と思っております。

折角なので、ちょっと今後に期待したかっただけです。

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