嫌なことノート 06_スマートキーに傷がつく
今でこそ、事業企画・商品企画の仕事をさせていただいておりますが、
その昔は、ソフトウェア開発の仕事に携わっておりました。
Windows95系全盛の98年に入社し、2年後くらいから本格的にビジネスアプリケーションの開発に携わっておりました。
ビジネスアプリケーションを開発しててお客様に良く言われてしまうのが、
「ゲームみたいにさぁ、説明書なしでも、なんとなくでも操作してるうちに、『おおっ、できるようになってるやん。』という感じにはできないの?」
ということ。
残念ながら、申し訳ないなと思いながらも、びっくりするくらい分厚い取扱説明書というか、ユーザーズマニュアルというか、そういうのをお渡ししております。
(最近はPDFファイルでディスクに同梱するので、分厚いものはお渡ししてないんですけどね、って、そういう問題ではありません。)
しかし、よくよく状況を把握しなかったことによって、
「しまった。まじか。」
ということになってしまうこともありますので、
ユーザーに必要な情報をお渡しするって難しいな、というお話しです。
これ、見てのとおり、スマートキー。
(HONDAのN-BOXの主要装備のページより引用)
もう、今どきの車は、みんなこのタイプですね。
昔は、物理的に鍵を突っ込んで、というタイプしかありませんでした。いわゆるメカニカルキーですね。
ついでに言えば、私が幼い頃は、パワーウィンドウなんてのも、まだまだ十分に普及してなかったので、
手回しタイプのくせに、肩の位置をがっつり動かさないようにして、回す速度も一定にして、あたかもパワーウィンドウに見えるようにしたもんです。
それはさておき。
メーカーによっては、インテリジェントキーなんて言い方をする場合もあるようですが、このスマートキー。
発信する電波を利用して、ドアの開閉やエンジンの始動停止を制御しています。
その電波を発信するためのエネルギー源がボタン電池。
ですので、しばらく使っていると、いずれは交換が必要になります。
とある夜。車に乗ろうとエンジンをかけると、何やら見慣れない表示。
「KEY」という文字とともに、電池のマーク。しかも、その電池の残量が少ないよと言ってる。
あぁ、このスマートキーの電池が減ってきたってことか。交換ですね。
「こんなの簡単でしょう。」と自分で交換します。
横の切り込み部分に10円硬貨を突っ込んで、ひねって開けます。
中身を取り出し、ボタン電池を交換。
ふたを閉めて完了。
「簡単簡単!」っと思ったのも束の間。
「うわっ!硬貨を突っ込んだところがえぐれてる!」
そうです。プラスチック製なので、金属の硬さに負けたんです。
やってもうた。です。
もちろん、こんなところ、誰に見せる訳でもないし、ほんと、全然大した話しでも何でもないのですが、
失敗してしまった感で一杯で、そんな自分が情けなくて。そんな感情で一杯。
これ、どうすればよかったんだろう。
取説読めよって話しです。
はい。ちゃんと記載があります。
(Hondaスマートキーの取り扱いと電池交換のページより引用)
「カバーに傷が付かないように、コインに布などを巻いてカバーを取り外します。」だって。
どちらかと言うと、取説などはよく読むほうなんです。
しかし、さすがに、このスマートキーは読まなかった。
だって、見たままなんだもん。
でも、見たままではなかった。一工夫必要だった。
これ、もしかして『嫌なことノート 05_拝啓「車のタイヤメーカー」様』と同じ?
自分が知らなかっただけで、これ普通?
これも、いろいろ言う前に、きっちりと調べないとね。というパターンだったのかもしれません。
やられた。