銀行預金も運用されている。しかしNISAはやらないという情弱心理
銀行預金も投資の一種である。銀行が預金を運用し金利がつく。しかし、NISAなどの投資型の資産運用に対するリスク認識の違いから、銀行預金だけを選びたがる一定数がいる。その主な理由を挙げると、以下のような心理が影響している可能性がある。
1. 元本保証に対する安心感
銀行預金は元本が保証されているため、たとえ金利が低くても「安全」と感じる人が多い。日本の預金保険制度によって、1000万円までの預金は保証されているため、安心感が非常に高い。一方、NISAなどの金融商品は価格変動リスクが伴い、元本割れのリスクがあるため、心理的な不安を感じやすい。
2. 「リスク=損失」という誤解
多くの人は「リスク」という言葉にネガティブなイメージを持っており、「リスク=損をする」という認識をしがち。実際にはリスクとは「不確実性」を意味し、上昇する可能性も含んでいるのですが、マイナスの結果だけに目が向きがち。
3. 金融リテラシーの不足
投資信託や株式、NISAについて十分な知識がないと「難しそう」「複雑」と感じてしまう。銀行預金は口座を作るだけで手間も少なく、利息もわかりやすいのに対し、投資には専門知識が必要という印象がある。特に日本では学校教育で金融リテラシーを学ぶ機会が少ないため、リスクやリターンの仕組みを理解していない人が多い。
4. 過去の金融トラブルの記憶
日本ではバブル崩壊やリーマンショックといった大きな経済的な混乱があり、多くの人が損失を被ったという記憶が根強く残っている。そのため、投資に対して「危険」「失敗するもの」という先入観を持ち、預金のように「確実」な選択を好む傾向がある。
5. 時間軸の違いによる不安
銀行預金の利息は年単位で少しずつ増えるため、目に見えて損失が発生しにくい一方、NISAや株式投資は短期間で大きく変動することがある。この短期的な価格変動を見て「怖い」と感じ、資産が増減する投資は自分には合わないと判断してしまう人が多い。
6. 家族や周囲の影響
家族や友人が「投資は危険」「預金が安全」といった考えを持っていると、その意見に影響を受けやすい。日本では特に「守り」の金融文化が根付いており、周囲の考えに引っ張られて安全志向になる傾向が強い。
投資を避ける心理には、リスクを回避したいという根本的な感情が強く影響している。しかし、NISAは投資額に対する非課税のメリットも大きく、少額から始めることで、リスクに対する抵抗感を和らげることも可能。
50代以上は要注意。情報操作の悪の根源「テレビ」
日本で投資に対して「危険だ」という心理が根付いているのには、テレビやメディアからの影響も確かにあるかもしれない。もちろん、それだけが理由ではなく、複数の歴史的・文化的な要因が絡んでいる。
1. 戦後の経済成長期の「貯蓄=美徳」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?