最優先事項を優先する

皆さまの在宅ワークが進んでいることを祈っています。またこんな中でも現場に駆けつけなければならないみなさまには、感謝と尊敬の念をお伝えしたいと思います。もちろん、休業をご判断された事業者の皆さまも同様です。なんとか力を合わせることができればと思っています。

不要不急の外出はもちろん、不要不急の仕事はできることなら先伸ばしにしたいと思う次第です。在宅ワークはどれだけでも仕事ができますからね。私の同僚の中には、「普段なら仕事は全て会社で片付けてから帰る」というものも数多くいて、在宅ワークになってから仕事を切り上げるタイミングが分からず、むしろ忙しくなってしまっている、という人もいます。

「最優先事項を優先する」という習慣が定着すれば良いと思います。

アジアとのギャップ

シドニーに旅立たれた元上司の話…新しく担当となったアジア各地で色々と問題を抱えてるらしく、日本にいる時から現地のスタッフと頻繁に連絡を取っていました。

アジアでの仕事は予想以上にカオスで、日本では当たり前の信頼が、あちらではそうではないそうです。例えばマニラでは現地のパートナーがスキルがないのか仕事を放棄しているのか、全く設定の入っていない機械を設置してしまって大炎上してしまったようで、その火消しに追われているようです。

日本では当たり前のような、事前の検証やレビューなどは行われず、計画されたスケジュールも正しくなく、問題がなければOK。炎上してもその場で解決すればOK。非効率なようで効率的なのかよくわかりませんが、ともあれ我々の文化圏と異なるスタンスでの仕事に、大変刺激を受けているようでした。

マニラスタイル

そんな仕事の進め方を我々は「マニラスタイル」と名付けました。マニラが悪いというわけではないのではなく、私たちが真面目すぎるという皮肉でもあるのです。日本は100の仕事をするのに、ひとつひとつにこだわり、必要のない手間隙をかけて10000の労力をかけて収める。一方で100の仕事に1000しか労力をかけず、トラブったら残りの9000で対応する。もしかしたらそちらの方が効率が良いのかもしれません。

マニラのように登場人物全員が同じように思っていたらそれが成立しますが、日本ではみなが1の仕事に100をやって当たり前と思っているので、「マニラスタイル」ではなかなか通用しないのです。

テレワークで業務効率化

新型コロナの影響でテレワークが推進される中、Twitterではテレワークのおかげで仕事がとても楽になったという声が挙がっています。

私自身も積極的に在宅ワークにするようになってから、生産性は向上したように感じます。会議という会議が全てリモート…社内会議はもちろん、顧客との会議もリモートで行うことが許されるようになったので、移動の時間を取られることも無くなったし、会議中に別の作業を進めることもできるようになりました。立ち話など気軽に声をかけづらくなったので、優先度の低い案件は降ってこなくなりました。

こうやって恣意的ではないものの新しい価値観が根付いて、働き方改革が促進されることを期待しています。はじめよう、マニラスタイル…とまではいかなくてももう少しちょうどいい塩梅に納まるといいと思います。その中で繰り返しですが『最優先事項を優先する』という習慣が定着すること願っています。

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