【考察】bôaの『Duvet』リリースの謎を考えてみる
YouTube見てるかインターネットボーイズ&ガールズ。
さて社会人ワイはゆっくり考察&実況を垂れ流ししてエンターテイメントのダラダラ消費を今日もしている。
もはや平日に新しいエンタメをディグる気力もない日がある。そりゃそうだ。いくら俺だって毎回新人バンドを漁ったりレジェンドルーツロックで勉強してるわけではない。ヨダレ垂らして一回見たゲーム実況シリーズをもっかい見たりもする。
今日もゆっくり実況解説で「鬱ゲーム6選!」みたいな動画見たりしちゃってね。見飽きたっつーの。そこにあるゲームの大半はやってないのにやった人より知識あるんじゃないか?俺はそういうゲームのWikiとかも読み漁っちゃうからな。
で、まあ特に「まあせやろな」みたいな顔ぶれ。SIRENは鬱ゲーか?俺は違うと思うんだが。そういえば異界入りもうちょっとでだなとか。ドキドキ文芸部、やりたいと思ってるんだけどPCがWindowsじゃないんだよな。とか。
そんでまあこれも見たことある顔ぶれの「serial experiments lain」。(以下、lain)
これに関しては確かに陰鬱そうだし、そんであんまり中身をまるっと紹介するような動画を見てないし、いつかやりたいな。でもプレミアついて高いんだよな。アニメ、好きだったな意味わかんなかったけど。
そんなところで、アニメのOPを見たところで疑問に思った。
件のOP
まずはこのOPを見てほしい。
かつて90年代にカルト的な人気になったlain。
題材としてはインターネットを介して主人公の玲音(レイン)ちゃん中心に狂っていく?SFアニメだ。
アニメと同時期にゲームも発売され、ゲームとアニメ両方を体験することによって1つの物語になるメディアミックス作品。私は数年前にアマプラで配信されたアニメだけ見て「はにゃ?」となった。現在はアマプラではなくdアニメストアじゃないと見れないよう。残念。
そしてこのOP曲よ。
演奏しているのはイギリスのバンド「bôa」(変換するのがダルいんで以下boaと書く。韓国のboaではない)
日本国内では、このOPがあるまでヒット曲があるわけでもなく、マイナーなバンドとして存在していたらしい。
しかし、lainの存在感とこの薄暗さと見事にマッチ。この曲だけなら知っているというインターネットキッズも多かっただろう。
というか見事じゃないですか?この曲。薄暗く曇り空が似合うような曲調に、憂いがありながらも澄んでいる歌声。
「日本のアニメに海外のバンドが曲を書く」で至高なのがこのlainであり、boaだと思っている。
今年リリースしている
で、だ。
久しぶりにlain、及びboaのことを思い出し、Spotifyで聞こうと思い検索してみた。
そしたらだ。
なんと、つい最近、boaがリリースしている。しかもlainのOP曲である『Duvet』を。
なぜ???????????
boa自体は、長らく活動休止をしていたはず。
Wikiによると2006年に無期限活動休止を発表。2012年に東日本大震災のチャリティーのために活動を再開するも、それ以外の音沙汰はなし。
2018年に、lainの20周年のため『Duvet』のセルフカバーを日本に寄せている。
それがなぜ今になって…?
例えば、レーベルの関係で昔出した曲を新しく"サブスクで"配信した場合、リリース年が今になってしまうことがある。
これが一番有力か…?
しかし、当時のジャケットと今のジャケットが違う。当時はバンドのアー写がジャケットになっていたようだが、今はなんらかの絵だ。ちなみにネットでは8cmCDとレコードがアー写ジャケットなのを確認できた。
もちろん別バージョンとして絵ジャケットが存在してた説は否めないが…
調べたところによると、2018年がlainの20周年。
そして今年2023年は25周年、さらに新しくゲームの開発が発表されていたらしい。オイ、普通に気になるじゃんかよ。
boa自体はこのアニメに大変親身で、それのためにリリースし直した、配信した可能性もある。
ちなみに、lainの情報を見ても、boa本人たちのオフィシャルを見ても決定的な情報は得られなかった。よくわかりませんでした。いかがでしたか!
謎のバージョン
まあリリースされた理由なんて置いておこう。いつでも聞ける環境になったのはリスナーとして大変ありがたいことだ。
問題は、先ほど貼ったSpotifyリンクを見てもらうとわかる。
謎の2つのバージョン違いだ。
Speed Up Version そして Slowed Down Version
なんだこりは???????????
聞いてみたんだが…
文字通りSpeedUpでありSlowedDownでしかない。それ以上それ以下でもない。
新しくバンドでアレンジし直して演奏しているとかではない。
ただ単にBPMを速く&遅くしているだけだ。
しかも、キー調整はしていない。早送りすると声が高くなったり、その逆で遅く再生したら低くなるのはイメージできるだろう。
そのまんま、SpeedUpはその分高くなってるし、逆もまた然り、そのまま収録している。
聞いた当初、ぜ〜んぜん意味がわからなかった。
そのバージョンを収録する意味とは?ここで考察してみよう。
①レーベルの適当仕事
本当にこれであってはほしくないな。
例えばリミックスを外注したらその分お金がかかる。バンドもなんらかの理由で新しくアレンジしたりレコーディングができないとする。
しかし、日本向けに、もしくは記念として、どうにかバリエーションを持たせてリリースしなくてはならない理由が存在したとする。
そうなると、レーベル社員にできることは限られている。
完成された音源…これをどうにかしてバリエーションをつけなくてはならない…
そこでBPMをイジってリリースするというアイディア。
うーん、愚。
これであってはほしくないな。
②1つの流れになっている説
曲順に注目していただきたい。
SpeedUpVersion→通常→SlowedDownVersion
という流れになっている。
これがなにか意味を成すのではないか?
『Duvet』という曲において、歌詞の意味するところまでは訳しきれないが速いところから遅くなる…そこに意味が現れる可能性がある。
もしくは、lainという作品にリンクしている可能性もある。
速→通常→遅、の流れからワイヤード(lainの作品上での"インターネット"のようなもの)のなにか、こう、表している…?わかんねえ…
ただこれは個人的に「こうであってほしい度」が強め。
③リミックス上のなにか
①のものと被っている意味もあるが…
実は『Duvet』は一度、リミックス音源が出ている。
ScummVはlainのコンセプトアルバムにも参加しており、そこの繋がりから『Duvet』も作成したと思われる。
曲自体はDubエレクトロとしてまた違った濃厚さと重厚感を味わえるアレンジが加えられている。
そしてこの曲の上での声が、ちょっと高いのだ。
SpeedUpVersionほどではないがちょっとキーが高くなっている。
制作陣はここからヒントを得て、1つのリミックスとしてSpeedUpVersion及びSlowedDownVersionをリリースしたのではないか。
逆に、SpeedUpVersionがあったからScummVリミックスが生まれた、という可能性もある。
boa(もしくはレーベル)側からコンポーザー向けに可能性を提示しているのがSpeedUpVersion及びSlowedDownVersionなのかもしれない。
個人的には
わかりませんでした!いかがでしたか!
なにぶん、バンド自体の情報もリリースもなく、lainという作品の側面からしても情報が少なくこれ以上の考察はわからなかった。これでも頑張ってboaのオフィシャルFacebookを読んでみたんです。英語だけど。
わからなかったが、この記事を書くにあたって得たものもある。
boaは長らく活動休止していたが、現在は音楽活動をしているらしく、もしかしたらなにかリリースするかもしれないというのがFacebookにはあった。
さらに、lainのゲームの情報も知れた。
そういう意味でもこの謎のバージョン違いを出してくれた価値は自分にあったと結論付けていいだろう。
はい!!!!!!!良いこと言いました!!!!これで終わりです!!!!
ところで『Duvet』ってどう発音するんですか?でゅべっと?