~日銀は利上げをしたいのか~
日銀は長期金利の調整幅を0.5%にしました。
これにより、1月の住宅ローン固定金利やフラット35、また企業融資なども金利は上がることが示唆されています。
その影響もあり、ドル/円は円高方向に、また、日本株も銀行株は上昇、輸出関連企業は株価が下降しました。
円安の効果もあり、上場起業を中心に、好調になっていたさなか、なぜ日銀はこのような対応をとったのでしょうか。
長期金利は、国債10年の影響を受けます。
しかし、日本は、この長期金利をあげないよう指値オペにより、国債無制限購入をし、長期金利を無理矢理抑え込んでいました。
しかし、これはやはり歪な状態、市場があれている状況だったわけです。
実際イールドカーブも国債10年だけ凹んでいて明らかにおかしな状況です。
実は日銀のコントロール範囲を越えていたのではないかとも推測されていたようです。
従って日銀の介入度合いを弱めたいがために、調整幅を増やした可能性が示唆されています。
また、日銀はなんだかんだで、政策金利をやはり上げたい、また、上げるチャンスを探しているのだと思います。
なぜか。
今の低金利の異次元緩和政策がやはり普通ではないのです。
アベノミクスにて、異次元金融緩和を行い、経済を建て直し、デフレ脱却から、適切なインフレへ、そして所得upが目標ではありました。
しかし、金融緩和を行い、株価は上昇しましたが、根本的にデフレや所得upは達成できませんでした。
しかも、長きに渡る異次元金融緩和により、低金利が当たり前になってしまいました。
それにより、少しでも利上げを行えば、企業、国民ともに厳しい状況になる構造になってしまいました。
もう後の祭なのですが、本来は、日銀はアメリカのように金融緩和を行い、経済を回復させ、仮に加熱し過ぎた際には利上げによる、インフレ抑制を行うなど、政策金利の上下により、金融の安定化をはかりたいわけです。
しかし、今が顕著ですが、異次元金融緩和をしているにも関わらず、デフレ、所得減なのです。
つまり、日銀は八方塞がりな状況です。
やはり、これを何とか是正したいのだと感じます。
コストプッシュ型インフレとは言われておりますが、少しインフレ基調が出てきました。
従って、チャンスはもしかしたら、今しかないと考えている可能性があります。
本格的には、4月まで任期の黒田総裁後の総裁によりいろいろ決まりますが、何か動く気配があるかもしれません。
そして、動く場合は何かしらの痛みを国民は強いられるかもしれませんね。
そこら辺を念頭において、私たち国民は自分達の生活や資産を守る必要があるのではないかと個人的には考えております。
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