東京夜光花の馬鹿馬鹿しくて愛しい人たち
10月24日、渋谷ヨシモト∞ホール。
「東京夜光花」というユニットコントライブが行われた。
嘘みたいに豪華で、キングオブコントファイナリストも多く出演。
マジで∞ホールのキャパでやるの間違ってる……。
チケット取れなかったらどうしようかとヒヤヒヤしたけど、そこはFANYプレミアム課金の力でなんとかなった。
ありがとう、お金で解決できるシステムの吉本。
本題なんですけど、あの、このライブめちゃくちゃ良かったんですよ。
良すぎていてもたってもいられなくなって、登録だけしてまだ一回も記事書いたことないnote書き始めるくらい良かったんですよ。
今から書く内容は多少のネタバレを含む可能性があります。
ので、映画とかでもあらすじさえ知らずに見たいよーって方は今すぐこれを閉じて、FANY onlineで配信チケット買ってください。
さて書くぞ!!感想とかいろいろ!
ストーリーはあんま触れないようにする。
配信で見てほしいし。
このライブ、コント7本が見られます。
事件の現場で起きている
優先順位
あの日へのはじまり
とある実験の観察を命じる
苦労話は続く
僕らは×××
最高の夜、最低の夜
上記がそのコントタイトル。
小説の目次みたいでカッコイイ……!
て、言いたいところだけど、1本目は踊る大捜査線のオマージュか。
1本目「事件の現場で起きている」
明転してすぐ、あれ……?浦井さん髪型がちが……おっぱいある!!女!!!女装!!!てなった。
男性ブランコの女装する方といえば、平井さん。
ブs……独特な顔が素敵な平井さんの女装はキングオブコントを見た方ならきっとご存知の筈。
でも今回は浦井さんが女装!
なんか言語化できない面白さが浦井さんの女装にはあるから見てほしい。
あともぐらさん、刑事なのにぽてぽて歩く。
ぽてぽて走る。
犯人に出会したって、絶対に捕まえられないことでしょう。
かたまりさんもこのコントに出てるんだけど、あの遊園地の地名とか、彼女いるとか、あれれー?
踊り場リスナーはニヤニヤしてしまいました。
踊り場大捜査線。
これ会場だとすごく綺麗な終わり方で、よく考えると「おい!」てなる展開なんだけど、配信だと全然映っていない。
暗転にしか見えない。
脳内補正頑張って!!
ちなみに私は今回の「東京夜光花」の中でこのコントが一番好き。
2本目は和田さん主人公の「優先順位」
これ、蛙亭がめっちゃいい味出してるの!!
あとなんとなくだけど、キングオブコントのあのネタ(今年)や、あのネタ(過去)を思い出すような展開があって、コント好きな人はニヤニヤできる。
あと2本目で気付くんだけど、この「東京夜光花」のコントは全てのコントが同じ世界線で起きている。
だから少しずつ繋がっていて、でも全然関わりのない他人だったりする。
そういう感じのやつ空気階段の単独や東京03の単独で見たことあるー!!そういうの好きー!!て人、配信買って損はない。
ネルソンズもめっちゃネルソンズなの!
2組とも良さがめちゃくちゃ出てる!
3本目「あの日へのはじまり」
似合わないウィッグ被ってる八木さんより、そこまで変でもないけど髪の毛あるってだけでなんか面白い刺身さん。
あとバンドマンなのにその髪型でいいのか和田さん。
佐々木さんはなんか終始楽しそうだった。
アドリブ入れてたし。
今回終演後にグッズが販売されると聞いていたので、これはもしかして……!?と思いながら見てた。
絶妙に欲しくて絶対に着ないTシャツ、いいなぁ。
4本目は「とある実験の観察を命じる」
明転した瞬間は「えっ!?どういうコント!?」という状態。
コントだけどぉー!コントじゃなかったぁー!!(トトロ風)
浦井さんがイキイキしてるし、刺身さんが本当に焦ってるし、某芸人さんの名前が出たときに中野さんがにこぉーっ!て笑ったの、めっちゃ好き。
ていうかこのために頑張った佐々木さん、このために頑張るモチベーションってどこに……?
いや、それくらい面白かったってことだよね!
あと岸さんのスタンスが良いスパイスになってた!
私はEの中野さんと同じポジションなので、すごく影響を受けて、いつ見ようかソワッソワしてる。
でもそれより先に「東京夜光花」何回も見たい。
配信も買ったし。960円也。
5本目は「苦労話は続く」
これは発想の勝利!
この脚本書いたタイさんすげぇー!!
明転した瞬間「よくあるサラリーマンコントね、あーはいはい」と思ってしまった私がバカだった。
両手をぎゅっと握りしめて、頑張れ!頑張れ!と応援してしまうくらいハラハラした。
コントなのにね!
いまご時世的にあんまり飲みに行けないけど、次にお笑い好きな友達らと飲みに行くときは「もう一杯いいか?」は、絶対に真似すると思う。
6本目「僕らは×××」
作業着の3人が愛しすぎる。
表情や動きが本当にすごく良い。
もぐらさんがかたまりさんに怒ってるのも、いつもの空気階段と逆な感じで良い。
1本目のコントももぐらさんがかたまりさん叱ってたし。
でもラストのかたまりさんはホントにかたまりさんが全開。
もはや芝居じゃないでしょうというくらいの気迫。
めちゃくちゃ笑った。
7本目「最高の夜、最低の夜」
このコントは3本目の「あの日へのはじまり」の未来。
全然思ってた感じじゃない展開になっていく。
きちんと夜のコントで、一花咲かせて、そして暗く終わるのが美しい。
咲いた花は散り、散った後も人生は続く。
このライブの開場から開演まで舞台の真ん中に飾られていて、そしてフライヤーに描かれていたのは真っ赤な彼岸花。
赤い彼岸花の花言葉は「情熱」「諦め」「独立」なのだそう(いまヤホーで調べた)
情熱的に始まり、諦めて独りになる。
このユニットコントライブにぴったりで、なるほど計算されている。
会場を出ると薄暗くなり始めた東京の夜。
何となく切なくて、楽しくて、良いもの見たなーって嬉しくて、誰かにこの「東京夜光花」のことを話したくて、でも独りで。
意味もなく渋谷でお散歩してから帰った。
「東京夜光花」に登場する馬鹿馬鹿しくって面白いだけの人たちを見て、ただ笑っただけなのに、なぜか心にずっと残って染み渡る。
誰もが成功者になれるわけでも、幸せになれるわけでもない東京という都会で、夢を追ったり、恋に落ちたり、欲に忠実になったり、思い通りに行かなかったり、それでも登場人物全員愛おしくなる。
「東京夜光花」まだ配信アーカイブで見られます。
これはみんなに見てほしい。
P.S.
限定100個のキーホルダーは通販でも買えるらしいよ。
私は会場ロビーで血で血を洗う奪い合いに勝ち、なんとか買いました。嘘です。6個余ったらしいじゃん。
長蛇の列に心折れて帰った人6人くらいいた気がするから、会場限定50個は適正量。
キーホルダー買ったら私とお揃いだよ(購買意欲を削ぐな)
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