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物書庵初心週記帖(24号)「GoToトラブルになりませんように」

1ヶ月ぶりの投稿となってしまい、すっかりご無沙汰してしまいました。この間に我が家の家庭菜園もトマト、ししとう、水なすと順調に収穫が進み、旬の野菜を自分の手で育てるという楽しみを感じています。晩酌のお供となっているのは言わずもがなです。

二十四節気の大暑を過ぎましたが、未だ梅雨明けせずに、ぐずついた天気が続いています。この4連休も雨、雨、雨、雨。選択肢を与えられなかったに等しい東京都知事選挙、失策のお手本となったGoToトラベル、右肩上がりの感染者数の増加、挙げ句の果てに明確なメッセージは何も出されていない現状…このクニの行く末を案じる出来事が続いたことを天気も反映しているように感じてしまいます。

GoToトラベルに至っては、前倒し表明から、東京都の除外、キャンセル料負担と直前に二転三転。変化の激しい時代に朝令暮改は決して悪だとは言わない、が、今回は酷い。ただでさえ苦しい観光業関係者を振り回したあげくに、何も生み出さないキャンセル料を市民の血税で負担とは、まさに愚策。

政府と都知事で責任を押し付けあい、「出かけろ」「出かけるな」と双方の足並みも揃わない中、大手旅行代理店による強烈な後押しもあったのか、22日から始まったGoToトラベル。「コロナは風邪」なぞと言って地方に旅行に行く観光客と、本音では来て欲しくないけど生き残る為に仕事として割り切って出迎える観光地。こんなのはとても本来の旅の構図とは言えない。

以前のような稼働率での経営は出来ないと思うが、その分一顧客に対するサービスレベルを上げてサービス単価も上げる事で、雇用を維持できる経営体質へと変化していく。観光客もサービスに応じた対価を支払う事を厭わない。観光客と観光地が新生活様式を共通言語として、お互いに安全安心を確保したうえで、おもてなしの対価で消費が発生する。その事で経済が回っていく。

この様に市民が安心して出掛ける事が出来るような感染対策と新生活様式の浸透を図ることが、政府が取り組むべき事なはずである。

再度の緊急事態宣言は経済崩壊を招くのが火を見るよりも明らかな中で、現政権がこのクニの舵取りをどうしていくのか、厳しい目で見て、来たる時に判断していくのが市民が出来る最善の務めであろう。

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