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”ニッチ”な製品を売りたいなら【バーティカルモデル】

今日は”製品”が主軸のビジネスモデル2つ目「バーティカル」モデルです。

昨日のユニクロのビジネスモデルとは、オンラインかオフラインかという販路の点で異なっています。【↓CHECK↓】

プレゼンテーション1

”バーティカルモデル”とは

”バーティカル”は「垂直な」という意味で、あるコンテンツに特化したビジネスモデルを指します。商品を特定のカテゴリーに絞り込むことで、特定の市場におけるシェア率向上に繋げます。

しかし、あるカテゴリーに特化するということは、関心のない層は排除されるということでもあります。
新聞とビジネス雑誌を例に考えてみましょう。

家庭の中で、父は経済、母は地域の情報、祖父母は地元の祭事、子どもはテレビ番組表、というようにそれぞれに新聞を読むニーズがあります。
しかし、ビジネス雑誌の場合はビジネスマンの父しか読みません。

言い換えれば、バーティカルモデルはある対象者にとっては興味や熱狂をもたらすものの、関心のない者は見向きもしないものなのです。


同様に、クックパッドを例に考えてみましょう。
クックパッドは、家庭料理レシピを知りたい主婦をはじめとして、限定されたターゲットに向けてメディア発信を行っています。当時GoogleやYahoo!など総合ポータルサイトが多く生まれていた中で、あえて料理という分野に限定したことで、対象者に響くアプローチがしやすく、結果的に業界内のシェアを獲得することができました。


なんと、あの”ウォークマン”もこのビジネスモデルの例。
「歩きながら音楽を聴く」という当時ニッチだった市場で販売をはじめ、大ヒットしました。

※ニッチ…「すきま」の意味。大企業が進出しない小規模な分野。また一般に、普通には気づきにくいところ。(goo辞書)



バーティカルモデルの強み

このビジネスモデルの強みは主に以下の2つです。

①確実な収益を得ることができ、市場No.1ブランドになる可能性が高まる
②高付加価値の商材を販売するのに適している


①確実な収益を得ることができ、市場No.1ブランドになる可能性が高まる

体育の授業で使用するスクール水着を例に考えてみます。

スクール水着は体育の授業が主な目的で、デザインも統一されていることから、小中学生は間違いなく購入層になります。全国でみれば、ひと学年約100万人×6学年分を一括してターゲットにすることができるのです。

また、販路の面でもどのような場面で労力を絞れば良いかがわかりやすいのです。例えば学校への接待に力を入れたり、保護者とコネクションを作るなどが挙げられます。


あるカテゴリーに特化することで、一部の顧客にしかリーチできない分、ニッチな地位を確立することで確実な収益につながり、市場のNo.1ブランドになる可能性も高まるのです。


さらに、何かの専門領域を独占して知名度や信頼を得ることで、ヨコ展開も可能になります。

例えば、ダイソンは元々掃除機を販売していましたが、同じ家電分野のドライヤーを展開したり、赤城乳業はガリガリ君からスタートして、バラエティー豊富なアイスに幅を広げています。


②高付加価値の商材を販売するのに適している

ターゲットが幅広く設定されている大衆向けの製品とは異なり、ターゲットを絞った製品は、その分野のファンであれば多少高価格であっても需要があります。

そのためこのビジネスモデルは高付加価値の商材を販売するのに適しており、特にその分野がニッチなものだったら、より高付加価値の製品となるでしょう。


どんな商品があるか調べてみたら、”ペット用サングラス”なるものを発見しました!すっごいニッチな商品ですが、一定の需要があるんでしょうね…。
ペット用ケーキなんかもニッチな商品に入りそうです。しかも割と高価格!でも犬が食べられるケーキなんて普通のお店では手に入らないので、多少高価でも買ってしまいますね。


”オンライン”の分類

最初にもある通り、このビジネスモデルは「オンライン」に分類されます。

しかし、ニッチな製品は対面(オフライン)で手に入らないわけではありません。ではなぜオンラインに分類されるのでしょうか?


それは、あるカテゴリーに特化した(ニッチな)商品を売り出す際は、オンラインから売り始めるのが適しているからです。

こうした商品は万人が欲しがるものではないため、色々な店舗に置いてもらっても、それを欲しいと思う人がそのお店に来るのかどうか分かりません。
そもそもニッチすぎて、その商品があるということが認知されにくい場合もあります。

そのため、売る場所(販路)を広げるのは効率が悪く、コストもかさみます。
その課題を解決できるのがオンライン、ECサイト等での販売なのです。

ECサイトをうまく使って、SEOを意識してターゲットに的確にアプローチして存在を認知してもらったり、そこでしか手に入らないニッチな商品だからこそ、がっちり関係を固めたりすることで市場シェアを高め、No.1ブランドへと成長していくことができます。

※EC…eコマース、インターネット上でモノやサービスを売買すること
※SEO…検索からサイトに訪れる人を増やす施策。検索で上位に表示させるための施策。


今回は、あるカテゴリーに特化した製品を売る”バーティカル”モデルをご紹介しました!ウォークマンもこれに分類されるとは初めて知りました…。

明日は”店舗サービス”モデルをご紹介!お楽しみに~~

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