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「社会人になりたくない!就活イヤ!」#9

 就活がいよいよ本格的になってきましたね…。大学三年生のみなさんは今まさに選考を進めていたり、ESを書いていたり、自己分析していたりする頃だと思います。就活という言葉は嫌というほど毎日聞いていますよね。

 そんな私も今就活中です。この記事を書き終わったら会社訪問へ行ってきます!みなさんは就活どうですか?辛いと思う人も、なんだかワクワクしている人もいると思います。

 実は以前まで就活ってすごい嫌で、就職もしたくない~なんて思っていました。でも、ビジネスを楽しんでいる山口さんとお話したり、ビジネスについて学んだり、はたらくことについて考えているうちに、なんだか楽しみになってきたんです。

 今回は「就活いやだな~」なんて思っている人に、なんとなく楽しみかも、って思ってもらえるように書きました。就活に関する山口さんの色々なお話をまとめてみたので、読んでみて新しい視点を得る機会になったら嬉しいです。


就活はRPG!?

 山口さんは、就活を”RPG(=ロールプレイングゲーム)”と表現します。ゲームのはじめに登場人物をカスタマイズするように、「自分はこの役割をやりたいです」「この仕事をやってみたいです」と会社に対して手を挙げるプロセスが実は就活と一緒なのです。

 でも、ゲームと同じように就活もすべてのストーリーが順調かつ思い通りに進むわけではありません。ストーリーを進める中で、仲間を増やし、経験値を上げ、スキルアップして、時に敵に敗れ…そういう積み重ねがあってようやくボスを倒してエンディングを迎える。

 すごく就活と似てるように思えますよね。笑 そう思うと自分が人生の主人公なんだっていうことがよくわかる気がします。この先、どうやってストーリーを進めていくかは自分次第です。一方で、自分で進めなきゃストーリーも進みません。しかも時々いやらしい攻撃を繰り出してくる敵が現れたり、スキルアップしないと勝てそうにない敵に出会ったりすることもあります。

 そんな世界で戦う主人公になった気分で、敗れてもそこで終わらずに武器強化して、休息してもう一度戦いに行ったり、時にほかの地へ行ってみたり。余裕がないときこそ、「RPGじゃんこれ笑」なんて客観視できたらいいな、なんて思います。

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社会人になりたくない…

 大学生活は”人生の夏休み”なんて言われることもありますね。こんな楽しい時間が終わってしまうなんて社会人になりたいと思えない。そんな人もいると思います。

 はたらくことがただのお金稼ぎの手段になってしまったら、楽しくないと思います。でも、働くことを楽しみにできたら。きっと社会人になるのも悪くないなって思えるんじゃないでしょうか?


 イソップ寓話に、3人のレンガ積み職人の話があります。

 レンガを積んでいる人に、何をしているのか尋ねると、ある人の回答は「仕事で親方に言われたからレンガ積みをしている。」ある人は「家族を養うお金を稼ぐために働いている。」またある人は「世界平和を実現するのが夢で、そのために大聖堂を建てるからレンガを積んでいる。」と答えました。

 イメージとしてはこんな感じでしょうか。

いらすと

 レンガを積むというプロセスは同じでも、込める思いによって行動の姿勢が変わってきます。これは自分の楽しみややりがいにつながるだけでなく、会社側の人材選びにも関わります。

 上の三人の中から一人採用しろと言われたら、誰を選ぶでしょうか?きっと一番右ですよね。(笑) 採用したいと思われる人材になれることは就活のポイントでもあります。

 目的を持つこと。それはもちろん自分の好きなことでもいいし、誰かのために何かしたいという思いでもいい。やりたいことがないなら、自分のなりたい姿を思い浮かべてそれに近づけるような仕事につくのもいい。なにか一つでも”want to be/do”があるなら、それを追いかけてみてはどうでしょうか?



仕事選び=恋人選び?

 「企業選びの最終的な決定軸がわかりません…。」と山口豪志さんに問うと、「僕もそう思います。」と返ってきました。

 ”わからない”とは、”悩む”と同義です。悩んでいるということは、思考が堂々巡りをして、選択肢に自信が持てない・選択肢を出せない状況にいる、ということです。それでは、いつまでたってもその状態から抜け出せません。

 この状況の解決策は、「考える」ことです。「考える」ことは具体的に言うと選択肢を増やすこと、また選択肢を減らすことです。まず複数の選択肢を出してみましょう。

 時間、場所、給料、福利厚生、社員…選択肢は実に沢山あります。そしてその選択肢に重要度や優先度をつけて絞り込んでみましょう。

 このプロセスは、恋人選びと同じです。あなたの恋人や結婚相手を選ぶとき、相手のどのような社会性や特性を優先するでしょうか。経済力がある人、容姿端麗な人、穏やかな性格の人、料理が上手な人… 。

 恋人を選ぶように、何が大事で、自分にとってそれが魅力的かどうかなど、色々な視点で考えてみるといいかもしれませんね。

 それを考えるために、その会社のビジネスモデル、会社の事業や売り上げについてを調べてみることはとても大切ですね。なので企業分析は重要です。

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ちょっと気になるアレコレ(コラム)


■一般職と総合職はどのような違いがありますか?
 一般職は、地域限定の固定の業務のみを行います。勤務地の変更(転勤)がなく、業務内容や勤務の範囲が固定されており、職能給のみが支給されます。そのため、アルバイトのように成果が限定され給料も上がりにくい、という特徴があります。
 一方で、総合職は、業務内容に幅があり営業・企画・人事・管理などになる可能性もあります。また、勤務エリアも広く、職位が課長・部長・社長など経営に関わる業務分野に関わる可能性もあります。インターンのように給料アップの機会にも恵まれているのが、総合職です。



■営業職って、高い対人能力が必要なイメージがあるのですが実際どうなのでしょうか? 
 対人能力は必要です。程度としては、人とかかわるのが苦じゃない程度で良いと思います。よほど人とかかわることが難しい人でなければ多くの人は営業職になることは可能です。
 夕食の席で、おすすめの逸品があったときに、人にそれを勧めることができる程度に会話ができるならば、営業職になるのに十分な素質があると思います。

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大学生さえ子、仕事マガジン連載スタートしました!

「働くってどういうこと?」
「アルバイトと正社員は何が違うの?」
「ベンチャー企業と大企業の差はなんだろうか?」
「なぜ会社によって給与が違うの?」
「ブラック企業の見分け方は?」
などなど

素朴で漠然とした疑問は、教科書や授業に特定の答えが載っているわけではないですよね。


でも、できることならスムーズに社会人のスタートを切りたい!
入社前と後のギャップも、できればない方が望ましい。
そのための準備期間として、たっぷり時間のある大学生活で、少しでも社会のことについて理解しておきたい…!

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このnoteでは「働く」ことや「仕事」、「就職活動」について考えたはじめた大学生からの素朴な疑問に、山口豪志さんが答えます。

会社の選び方や働き方を、ビジネスモデルと関連させながら、解説していただきます。

過去記事は、こちらからどうぞ!


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