貝殻で海を量る：かいがらでうみをはかる　#207　辞書の生き物

貝殻で海を量る

　まさに文字通り、小さな貝殻で海の水をすくって、海全体の水の量を計測しようとする無謀さ・浅はかさから、自分の狭い知識や経験で大きな問題を議論することをたとえた表現です。

　地球の海水の量は、約13.7億 km3 とされています。大きすぎて想像できませんね。50mプールの水の量は、2500m3 くらいです。プール何杯分になるか計算できないほどです。　

　また、海水に含まれる塩分濃度は 3.5% ですが、こちらの量も想像できないほどです。

　いずれにしても貝殻やバケツですくっても海の量は量れませんね。

　同様の意味を持つ表現は「針の穴から天を覗く」くらいになるでしょうか。狭い所から見ていては全体像は見えてきません。
　鳥の眼を持ち全体を俯瞰的に眺め・とらえる意識は大事です。