竜頭蛇尾 #216 辞書の生き物
竜頭蛇尾
初めは勢いがよく盛んであるが、終わりの方では振るわなくなってしまうこと。
頭の部分は強く恐ろしい竜であっても、しっぽは蛇のように細くなっていることからできた言葉です。
「尻すぼみ」の状態を示します。
中国の故事に由来するとされています。
宋の時代の偉いお坊さんが、出会った僧に禅問答を仕掛けたところ、勢いよく「喝:かつ」と返されました。また声をかけるとさらに「喝」と返って来ましたが、そのあとの喝はだんだん小さくなっていったとか。結局その僧は修業ができていなかったため、喝でごまかしていただけだったようです。
「見掛け倒し」といったところでしょう。