辞書の生き物 #393 タコ足配線
タコ足配線
以前の note でイカの足を表す「ゲソ」を紹介しましたが(note #391 )、今回は「ゲソ」にちなんで「タコの足」に関する言葉です。
「タコ足配線」は、テーブルタップなどを使って、1つのコンセントに複数の電気機器を接続することを示す表現です。
コンセントがタコの胴体で、そこにつながっている複数の配線を足に見立ててできた言葉です。
別にタコの足のように8本のコードがつながっていたからできたものではなく、いろんな方向にコードが這い出ている様子からイメージされた表現です。
ではなぜ「イカ足」配線ではなく「タコ足」配線なのでしょうか。
イカの足は泳ぐ際、まっすぐに伸びていますが、逆にタコは足をくねくねさせて動いているイメージで、ごちゃごちゃした配線の様子がイカではなくタコの足に似ていると連想させたのだと思います。
「タコ足配線」は電気の容量の問題から発熱・出火などの危険性がありますのでやめましょう。
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