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sibachan
九牛の一毛:きゅうぎゅうのいちもう #69 辞書の生き物
九牛の一毛
ウシにはたくさんの毛が生えています。その多くの毛の中の1本は取るに足りないものです。そのことから問題にならないほどの小さなことや、比較にならないほどつまらないことを表す四字熟語です。
ここでの九牛は九匹のウシではなく、たくさんのウシのことで、ますます多くの毛の中の1本ということになりますので、非常に少ない・小さいことを表現しています。
司馬遷
出典は中国の歴史書「史記」を書いた司馬遷の、権力に対して自分自身は取るに足らないものであることを表現した言葉です。
しかし自身は取るに足らないとしながら歴史書の史記を完成させました。反骨精神を秘めた言葉だったのでしょう。
大海の一滴
「九牛の一毛」と同じ意味の熟語が「大海の一滴」です。大海原の中の一滴の水など、まさにとるに足らないものですね。
大河の一滴
五木寛之氏の本のタイトルです。この本の中では、我々は大河の一滴にすぎないが、皆が集まれば大きな流れをつくり、いつかは海にそそぐことになるとの表現があります。
小さくても力を合わせれば大きなうねりにつながるということでしょうか。