辞書の生き物 #278 鯉口:こいぐち
鯉口
刀の鞘の入り口の事で、まさに鯉の口の形に見えることから付けられた名前です。
鯉口を切る
刀を抜く際に、刀の鍔(つば)に親指をかけて、少し押し出して、いつでも抜刀できる状態にすることを「鯉口を切る」と言います。
刀は、すぐには抜けないよう、鯉口にぴったりはまるよう作られています。
そのため、鯉口を切る動きで、抜きやすくする必要があります。
臨戦態勢に入ったことを示すことになります。
鯉口シャツ
腹掛けの上に着る七分袖のシャツも「鯉口シャツ」と呼ばれています。こちらも袖の形が鯉の口に似ていることから命名されています。