犬は人につく、猫は家につく #165 辞書の生き物
イヌは人につく、ネコは家につく
イヌは飼い主になつき、ネコは飼い主ではなくテリトリーとしての家にこだわるという習性を表す慣用句です。
イヌの祖先はオオカミとされており、集団生活しますが、ネコの祖先はヤマネコで単独行動する点で、習性としても仲間としての人への依存度はイヌの方が高そうです。
最近の研究でネコの家畜化は約1万2000年前の中東で始まった可能性が高いようです。
一方のイヌの家畜化はそれよりも早い、1万8000年以上前とされています。
イヌの方がネコよりも人間とのかかわりが深いようで、このこともイヌが飼い主になつく性格につながったのかもしれません。
とはいえ、イヌもネコもその性格はさまざまですし、飼い主の接し方でなつき方も変わります。
ネコだからと言ってなつかないわけではありませんし、イヌだからと言ってなついて、いつでも尻尾を振ってくれるとは限りません。
猫かわいがりするのではなく、ほどよい距離感でかわいがりましょう。
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