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雀の涙:スズメのなみだ #143 辞書の生き物
スズメの涙
ほんのわずかできわめて少ないことを表す慣用句です。
実際にスズメが涙を流すわけではありませんが、体が小さいスズメの涙は量も少ないというイメージからできた言葉です。
そもそもスズメは、小さいという意味の「すず」と群れる意味を持つ「め」が合わさって命名された言葉ですので、スズメの涙は少量だという意味を持つようになりました。
鳥の目の構造は人とほぼ同じで、目の表面を潤す「涙」は存在します。しかし人のように感情を伴いあふれることはありません。
瞬膜
鳥類は涙で目を守ることに加えて、瞼(まぶた)の他に目を保護する半透明の薄い膜を持っており、まぶたは開いたまま、この瞬膜のみを閉じることがあります。
すばやく瞬間的に開閉するため「瞬膜」と名付けられたようです。
この瞬膜、人にはありませんが、カラスやハト、鳥類に限らずイヌやネコも持っていますので、近くにいたらにらめっこして出てくるか探してみてください。