虎の威を借る狐:トラのいをかるキツネ #125 辞書の生き物
虎の威を借る狐
権力や権威を持つ人の影響力を笠に着て、自分には力がないのにいばる人を皮肉ったり、批判したりする際に使われる慣用句です。
中国の「戦国策」という書物にでてくる話が由来になっています。
虎に食べられそうになったキツネが、「自分は天帝から百獣の王に指名されているから食べたら罰が下される。嘘だと思うならついてこい」と言い、虎がついていくと、周りの動物たちが皆逃げ出した。虎は、キツネを恐れて逃げたのだと思ったが、実際は後ろにいた虎を恐れていたという寓話です。
ドラマなどでよくある、社長のドラ息子が威張り散らす様子に似ています。
このことわざも権勢を盾に威張る人に対する批判や悪口ですので、使う場合には注意が必要です。
実力を伴った言動ができるようにしたいものです。