![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/88096259/rectangle_large_type_2_02b8170f0abe705d8503707ac0aed1a4.png?width=1200)
Photo by
teeth_tooth
角界:かっかい #72 辞書の生き物
角界:かっかい
角界は相撲社会のことを表す言葉です。読み方は「かっかい」です。
「すもう」の漢字表記は「相撲」とするのが一般的ですが、「角力」という表記もあります。
この角力の「角」を取って相撲界が「角界」といわれるようになったとのことです。
「角力」自体は、力を比べあうという意味を持っており、ツノ突き合わせるイメージで力士同士のぶつかり合いをよく表しているように思います。
梨園
角界以外にも特定の職業社会を表す言葉がいくつかあります。
「歌舞伎界」を意味する「梨園」、演劇関係者の社会の「劇壇」、文学関係者の社会の「文壇」などですが、これらのうち「歌舞伎界」はなぜ「梨園」と呼ばれるのでしょう。
唐の時代の玄宗皇帝は音楽や舞踏に造詣が深く、宮廷楽師や官女を指導し自らも演じていたとされています。その際、指導していた場所が梨の木が植えられた庭園(梨園)であったため、演劇関係者を梨園と呼ぶようになりました。
歌舞伎は江戸時代に大衆演劇として確立しました。当時は歌舞伎以外にも民衆が楽しめる演劇などはありましたが、歌舞伎が主なものだったため、歌舞伎界を梨園と呼ぶことが定着したようです。