蜘蛛の子を散らすよう:クモのこをちらすよう #183 辞書の生き物
クモの子を散らすよう
大勢の人が四方八方にちりじりに逃げていく様子を表す慣用句です。
クモは卵からかえると一斉にいろんな方向に散らばっていきます。そのゾワゾワとした動きのイメージからできた言葉です。
クモの子が散ったあとには一匹も残らず、人の場合は「そして誰もいなくなった」状態になります。
卵嚢(らんのう)
クモは卵をクモの糸で巻いて卵嚢という繭(まゆ)のような卵の塊を作ります。自分で抱える種類や自分の巣などに放置するクモもいますが、一つの卵嚢から種類によって数百から数千の子どもが生まれます。
これらがワサワサ動き出したら少々気持ち悪いですね。
カマキリの孵化(ふか)
#180で「蟷螂の斧」について書きましたが、カマキリの卵から子供が生まれる際もクモ同様、ワサワサとカマキリの子を散らす状態になります。
原っぱで見つけたカマキリの卵を持ち帰って大騒ぎしたことがあります。
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