猫騙し:ネコだまし #156 辞書の生き物
ネコだまし
相撲の戦法の一つで、立ち合いで相手の顔の前で手をたたいてびっくりさせ、目をつぶらせるなどして出鼻をくじき、技をかけやすくするものです。
ネコが猫じゃらしなどに飛びつく様子が顔の前で手をたたくさまに似ていたことから付けられた呼び名のようです。
小兵の舞の海が上位との取り組みで使ったことで、知られるようになりました。普通は、小柄な力士や番付が下の力士が使いますので、横綱の白鳳が使った際には批判が起きました。
ネコだましは技ではなく、決まり手にも含まれていません。ネコだましで尻もちをついたとすると、腰砕けなどの決まり手になるのだと思います。
決まり手というと四十八手と言われていましたが、現在の数は八十二手まで増えています。