負け犬の遠吠え #118 辞書の生き物
負け犬の遠吠え
ケンカに負けた犬が遠くに逃げた後で長く吠える様子から、勝負に負けた人や立場が弱い人が、勝った相手や上位の人には面と向かっては悪口や強い主張をせず、陰でコソコソと強がったり、そういうことを言ったりすることのたとえです。
イヌは祖先のオオカミの習性を残しているとされ、オオカミは仲間とのコミュニケーションや狩りの合図として遠吠えを利用しているようです。
ペットの犬も遠吠えをすることがあります。
よく経験するのは救急車や消防車のサイレンが聞こえたときに合わせて遠吠えする場合ですが、これはサイレンの音の周波数が遠吠えのそれと似ているためとのことです。
また家族がいなくてさみしい場合、ストレスで遠吠えすることもあるようです。
弱い犬ほどよく吠える
似たイメージの言葉で「弱い犬ほどよく吠える」という慣用句があります。こちらは、勝負に負けた場合に限らず、権力や実力がない者ほど周囲に対して威張ったり横柄にふるまうという意味で使われます。
そのような態度をとることで、自分の自信のなさを隠そうとする行動を示しています。
主人に忠義を尽くす犬ですが、これらの場合では、イメージが悪いですね。