楽屋の雀:がくやのスズメ #139 辞書の生き物
楽屋のスズメ
役者の控室である楽屋に出入りして芝居や役者社会の内情に通じている人のことで、「楽屋雀」とも使われます。
転じて、芝居に限らず、ある社会の事情に詳しく、すぐに話してまわる人のことも指すようになりました。
スズメはそのさえずりが賑やかなことから、ぺちゃくちゃとよくしゃべる人のことを表すようになり、ここでもおしゃべりな人の意味で使われています。
スズメは身近な鳥であり「舌切り雀」を始め昔話や慣用句にも多く登場しますが、最近見かけることが少なくなったように感じます。
立教大学の調査ではこの半世紀で10分の1程度に激減したとされています。エサ場や巣を作る木造家屋が減ったことが要因かもとのことです。
一方で都市部のカラスは増えているそうです。
温暖化の影響がいろいろ言われていますが、その他の環境変化もあるようです。
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