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招き猫 #52 辞書の生き物

招き猫:まねきネコ

 商売繁盛などを願ってお店に置いてある手を挙げたネコの置物です。
右手を挙げているネコは「商売繁盛」、左手を上げているネコは「千客万来」のご利益があるとされています。ふたつのご利益を願って両手を挙げているネコも時々見かけますが、一方で「お手上げ状態になる」イメージもあり少し人気は低いようです。

 ネコは米を食べるネズミを駆除してくれることから、日本人にとっては役に立つ動物として稲作が始まった弥生時代には共存していたとされています。平安時代には貴族のペットとしても人気があったようです。

豪徳寺

 招き猫の由来にはいくつかの説がありますが、定着し広まったのは江戸時代とされています。
 江戸時代に、彦根藩主の井伊直孝(いい なおたか)が鷹狩りに出かけていたとき、ネコに手招きされて小さな寺に入ったところ、突然雷雨に見舞われました。
 寺で休憩したことで難を逃れたことをネコに感謝し、この寺を井伊家の菩提寺にしました。このお寺が東京の世田谷区にある豪徳寺です。
 このネコが死んだあとお寺では招福殿を作って弔い、現在でも多くの招き猫の人形が収められています。

ひこにゃん

 井伊家の招き猫伝説がもとになり、彦根城のマスコット「ひこにゃん」が生まれました。
 豪徳寺のネコは白猫だったとされていますが、招き猫にはいくつかの色があり、金は金運アップ、黒は魔除け、厄除け、赤は病除け、青は学業成就、緑は交通安全、家内安全、ピンクは恋愛成就とされています。

招き猫の日

 「日本招き猫協会」が9月29日を「くる・ふ・く(来る福)」の語呂合わせで招き猫の日と制定しています。少々強引な気もしますが…
ちなみにネコの日は鳴き声の「にゃん にゃん にゃん」から2月22日です。

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