猫を被る:ネコをかぶる #155 辞書の生き物
ネコを被る
本当の姿を隠して、おとなしい人物のふりをするさまを指す言葉です。
特に女性が男性の前でおしとやかにふるまい清楚さをアピールする場合に使われます。
ネコは普段はゴロゴロしていてかわいくおっとりしていますが、ネズミを捕る場合は野生の本能をむき出しにして狂暴になります。その変貌ぶりからできた言葉とされています。
羊の皮をかぶった狼
似た表現に「ヒツジの皮をかぶったオオカミ」があります。皮をかぶって隠れているのが悪いイメージのオオカミということから、善人ぽくふるまいながら、悪人が正体を隠している状況を指しています。
また、オオカミを力強い動物としてよい意味でとらえて、見た目はおとなしそうだがすごい実力を秘めている人物や車などに使われることもあります。
ネコをかぶる場合は、単におとなしく見せているということで、悪意や真の実力を隠しているオオカミの場合とは異なります。
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