『人生は、「手」で変わる。』 〜女性として強く生きていくために〜
『人生は、「手」で変わる。』を読了。
84歳の現役経営者、そして現役美容家である小林照子さんが教えてくれる、生き方のコツ。
ひとつひとつのヒントごとに、小林さん自身のエピソードが交えてあって、なるほどなーと思わせられる。
最初のうちは、以前に読んだ「おせっかいのススメ」にちょっと似てるかな、なんて思っていたのだが、読んでいくうちに少しずつ印象が変わってきた。
そして読み終える頃にはわかってきた。とてもやさしい言葉で、やわらかく書かれている言葉の裏にある小林さんの人生は、ただやさしくて、やわらかいものじゃなかったって。
子供の頃から夢を持つ。そして同時に、それを叶えたいという強い思いを持つ。
私のように夢を持たず生きてきたものにとっては、それはとても羨ましいことだ。
だけれども、その思いは時に人生に残酷な瞬間をもたらす。
女性であるがゆえに、小林さんが自分の夢を叶えるためには、想像を絶する努力と、強い強い強い信念があったはずだ。そうして進む中で、何度も何度も何度も傷つき、打ちのめされながらも、それでも前に進むために、小林さんはきっとこの本に書かれているような気持ちを手に入れていったのだと思う。
強く生きていくために、しなやかにならざるを得なかった、そんなひとりの女性の人生についても考えさせられる、深い一冊。
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