『ZERO to ONE ゼロ・トゥ・ワン』 〜空飛ぶ自動車も、気軽な宇宙旅行もない21世紀を迎えてしまった私たち〜
『ZERO to ONE ゼロ・トゥ・ワン』を読了。
ピーター・ティールの事を書いた本と、ピーター・ティールが書いた本は、全然違った。
彼が母校スタンフォードで行なった起業講義録である本書は、私たちに新しい価値観をもたらし、脳を興奮させる、読むべき最高な一冊だった。
空飛ぶ自動車も宇宙旅行もない21世紀をむかえてしまった私たちは、いつの間にかテクノロジーに夢を見なくなってしまった。
代わりに、グローバリゼーションというコピペを繰り返し続け小さくなっていく世界は、本当に私たちが望んだ未来なのだろうか?
ティールは何度も何度も問いかけてくる。
「賛成する人がほとんどいない、大切な真実は何か?」と。
これのビジネス版はこうだ。
「誰も築いていない、価値ある企業とはどんな企業だろう?」
重要なのは、既存の価値にとらわれることではなく、「隠れた真実」を見つけることだ。
そのビジネスプランが7つの質問すべてに答えられれば、成功は間違いない。
そう、テスラのように。
以下が、その7つの質問だ。
<1>エンジニアリング
<2>タイミング
<3>独占
<4>人材
<5>販売
<6>永続性
<7>隠れた真実
詳細はぜひ読んでほしい。
そしてぜひ、あなたの周りの若者に、本書を読むことをススメてほしい。
今を生きている私たちが創らなければ、未来が勝手に良くなることはないのだから。
「21世紀の資本」を読んで未来に絶望した私たちに向けた、もう一度テクノロジーの魔法を信じさせてくれる、大人のための実用おとぎ話のような一冊。