サスティナブルファッションを当たり前に
こんにちは!ユースメンバーが関心のある社会問題について発信するシリーズ。今回はビジネスレザーファクトリー品川店メルがお届けします!
"「ビジネスレザーファクトリー」(以下、ビジレザ)とはソーシャルビジネスしかしない企業「ボーダレスジャパン」のグループ会社。日本のビジネスパーソンへ牛本革製品を届けることで、バングラデシュの貧困解決に挑んでいます。"
一回生の時に授業で「途上国で洋服を作る工場が倒壊し死者が出た」というニュースを知り、自分がファッションを楽しむ背景に様々な問題が存在することに衝撃を受けました。
(ファッションの裏側、詳しくはこちらの記事で是非!)
問題解決のために何かしたいと思ったのですがエシカルなファッションを調べて見ても、
海外のものばかりだったり...
価格が学生の私には手が届かなかったり...
デザインに好みのものがなかったり...
そんな時に出会ったのがEnter the Eというセレクトショップでした。
"Enter the E
人や環境に配慮した洋服のみを取り扱うセレクトショップ。
デザイン・品質・経済性を兼ね揃えた洋服を世界中から日本に向けてキュレートし、これまで関心があっても選択出来なかった方へサスティナブルな衣生活を創出する。世界の同じ志を持つブランド創設者に直接会いに行き厳選した洋服を販売している。"
今回は
Enter the E代表の植月友美さんへのインタビューをお届けします!
洋服を「選び・着る」ことが主な役割である私たちが関わる問題点を知り
今すべき行動を考えることのできるお話になっています!!
(Enter the E 代表 植月友美さん)
"GEORGE BROWN COLLEGE(ジョージブラウンカレッジ)FASHION MANAGEMENT卒。18歳からファッション業界に入り古着のバイヤーなど経験。グローバルビジネスを学ぶため渡加、渡米。COLLEGE卒業後 NYで就労を経験、帰国後12年間日本の大手小売企業で店舗運営、バイイング、商品企画、事業開発、マーケティングなど担当。2009年、杜撰なファッション業界の環境破壊を目の当たりにし、人や地球に迷惑をかけずに洋服を楽しめる社会をつくること決意。「地球と人が服を楽しめる社会の両立」実現を挑む。2019年ジャパンソーシャルビジネスサミット 審査員特別賞受賞。"
1.取り組んでいる問題と現状-人・環境に優しい洋服を当たり前に
Q1どんな社会問題に取り組んでいますか?
人や環境に配慮した(エシカル)な洋服が当たり前の選択肢ではない社会を
当たり前にするためにEnter the Eは取り組んでいます。
衣類が引き起こす環境汚染や人的被害、
エネルギーの枯渇は深刻な状況が続いています。
そんな中オーガニックやリサイクル素材、
作る責任や公正取引をもった洋服は一般化されず、
生活者は既存の商品を買う選択肢しかないため問題に加担し続けている現状です。
Q2問題の現状を教えてください。
現在アパレル産業は全くサステナブルな環境にありません。
世界で2番目に環境汚染をする産業で、
世界の温室効果ガスの10%、海洋汚染の20%
を引き起こしているといわれています。
生産、加工をしている地域では農薬や化学染料による汚染で死亡者は
3万人にのぼります。
年間1,350億着が捨てられ、
日本でも30億着捨てられ3R率はわずか26%です。
そんな中「普段のお買物で人や環境に配慮した物を選びたい」
と感じている日本の消費者は約半数存在します。
その意に反して、約8割の人が価格やデザインの選択肢が少なく買いたくても買えず、サステナブルな衣生活を実践できていません。
原因として世界で700以上配慮したブランドが立ち上がる中、
日本で流通しているのはわずか50程度です。
自分の着ている洋服の背景に潜む問題を知っていても
選択肢がないので問題解決に参加できない人が多いことがわかりますね...。
2.行っていること-一人でも多くの人にサスティナブルな衣生活を
Q3その問題に対して行なっている取り組みを教えてください。
人や環境に配慮しながらもデザイン・品質・経済性を兼ねたものを
世界中からキュレートし、
これまで関心があっても選択することが出来なかった人へ
サステナブルな衣生活を創出しています。
日本のマーケットに合ったテーストや価格のバリエーションをとり揃えることで一気に実践するハードルを下げます。
そしてどのように人や環境にいいのかわからないため購入困難という課題を解決するため、
1)サステナブルな材料、2)トレーサビリティ、3)ブランドファウンダーの熱い想い、4)フェア
などセレクトの基準を明確に設け選びやすさや納得性、安心感を提供しています。
(Enter the Eのセレクト基準)
Enter the Eのポップアップショップには何度か足を運びましたが
価格やデザインが幅広く取り揃えてあって必ず欲しいものが見つかります!
また、洋服を作っているブランドの想いが可視化されており
店内を何周もしてじっくり見たくなります!!
(商品のタグやラックにはブランドの想いがわかるような工夫)
3.問題に取り組む想いと未来-小さな力から大好きなものを救うムーブメントへ
Q4なぜその問題に取り組んでいるのか教えてください。
わたしが目指しているヴィジョンは、
人と地球が洋服を楽しむ社会の両立です。
私は洋服に対して愛と敬意を払っています。
その大好きなものが誰かや何かの犠牲の上で成り立っている社会を
人生かけて変えたいと思っています。
Q5その問題に対してどのような未来を描いていますか。
その先の工程や関わる人、
未来のことを考えないその場しのぎで無自覚な生産、
消費行動、商品自体を改めない限り、
人と地球が洋服を楽しむ社会や
調和の取れている未来は描けないと思っています。
また巨大なアパレル産業の根本的な構造変革に
自分の事業だけで挑むのは難しいと思います。
しかし解決の糸口もあると思っています。
小さいけれどエシカルを志すブランドを束ねて
大きなコミュニティにすることや、
取り組みに共感してくださる人たちを束ねて
さらにコミュニティにすることで、
1人1人投げる石は小さくても、
だんだん積み重なってさざれ石が岩になるような
大きなムーブメントが起こると思います。
結果、問題の100%解決は難しくても
これ以上状況が悪くなる未来にはならないと思っています。
4.終わりに
ここまで読んでくださり、ありがとうございます!
Enter the Eのお洋服はネット通販かポップアップストアで購入できます。ちなみに現在は6月10日まで渋谷のスクランブルスクエアに出店しています!
現代のファッションビジネスや消費行動に同じような想いを抱えている人
今回の記事で興味を持ってくれた人はもちろん
単純に海外のおしゃれな洋服を着たいという人も。
どんなきっかけでもいいので、
より良い未来のために小さな一歩
“Enter the E”してみてはいかがでしょうか?
(”Enter the E”して出会ったお気に入りのパンツです)
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