見出し画像

双極性障害Ⅰ型の彼#1

たろ氏(彼)とは付き合って4年ですが、そのうちの3年半は遠距離恋愛でした。

出会いはネットゲームです。ちょっとアングラな世界で出会っちゃいました。

今やマッチングアプリなんかもあったりして、ネットでの出会いは普通になりつつもありますね。もちろん危ないこともよく耳にしますが。それは普通の出会いでも同じかと私は思います。

たろ氏はそういう関係になる前に真っ先に自分の障害の事を話してくれました。

当時聞いた時の病名は統合失調症でしたが、10年以上も病気と付き合ってようやく双極性障害Ⅰ型だと最近分かって来たそうです。

ともかくお付き合いする前に、これだけはちゃんと話さないといけないからと、きっと思い出すのは辛いはずなのに包み隠さず全てを話してくれました。

しかし当時の私はそういった病識があまり無く、ただ好きだという気持ちだけで大丈夫、そんな事で嫌いにならない。お付き合いしたいと伝えたと思います。

ただ軽はずみな、楽天的に考えた「大丈夫」では決してありませんでした。

私自身は親との衝突や家出等、20代は人に褒められたような生き方をしていなかった様に思います。

自分を大事にする。なんて発想すら無く、それにうっすら気付き始めても怠惰な生活をしていたように思います。

そんな中でたろ氏と出会い、何十年もしたかった勉強も、仕事も、何も叶わない中で何とか頑張ろうとしている彼を見ていて、何だかとても自分が恥ずかしかった。

勿論それは、彼が頑張ろうとしていた“時期”だったというのもあります。

病気と向き合うまでに色々辛いことが、私なんかでは想像もつかないような嫌なことが沢山あったんだと思います。

たろ氏曰くですが、そうやって前を向いて頑張ろうと思い始めた矢先に私と出会ったそうです。

私もこのままじゃ人生お先真っ暗よ。状態の時にたろ氏と出会いました。

どん底から少しだけ視線を上げた先に、運命共同体の様にお互いが居て、二人で手を取り合って4年間生きてきました。

願わくば5年、10年、20年と、ずっとずっと一緒に居たいと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?