がんとの向き合いかた
「なんで、そんなに明るいの?」
以前、私ががんであること、
そして、根治不可であることを
伝えた知人から言われた言葉。
うーん。。。なんででしょう?(笑)
分かりませんね。
ただまぁ、それだと自分も
納得できないので(苦笑)
改めて、よく考えてみると、
・くよくよして居るほど、
ヒマじゃない
からでしょうか。
そう。
・落ち込んでいる時間を
確保するほど、私の時間には
余裕がない
のです。
そもそも、人は必ず死にます。
そこは不変です。
ただ、幸いにして日本という
恵まれた国に生まれた人は、
健康であれば、総じて80歳以上は
生きていられます。
ところが、私は34歳で、
・がんに罹患
・根治不可
・5年生存確率
を告げられました。
そう、5年後。
生きている保証が3割くらい。
そう言われたのです。
もちろん、落ち込みました。
自暴自棄にもなりましたし、
愛する家族、特に、妻に対して
当たり散らしました。
でも、それも1、2カ月。
そこから今は、
「今、ここに生きている」ことに
感謝して。
一瞬、一瞬を大切に。
そう、自然に考えられるように
なりました。
そうなんです。
・明日も生きている
保証は、誰にもできないのです。
だからこそ、今を大切に
生きるのです。
そう考えられるようになった時、
がんに対しても、
「それはそれとして」
と考えられるようになりました。
つまり、
「私のがんは、
根治不可。
それはそれとして。
今を大切にして、
自分がやりたいことを、
どうしたらやれるか?
を考えて、生きよう」
こう向き合うようになりました。
そういう意味では、
バートン(私のがんの名前)とは、
・向き合う
というより、
・一緒に生きる
というイメージですね。
もともと私は、
・がんに勝つ
・がんに負けない
といった考えはなくて。
だって、
「勝ったら生きられて、
負けたら死ぬの?
てことは、がんと
戦い続けないと
いけないってこと?
バテそうだな。。。」
と、違和感を抱いていました。
だからなのでしょう。
バートンに対して
・敵対心
というより
・好奇心
に近い感覚を持っているのは。
今、バートンに対して思っているのは、
「おかげで10年も生きられている。
何がそんなに良かったの?
今後は、どうして欲しい?
知りたいなぁ」です(笑)
せっかく
「バートンと一緒に生きる」
ことにしたのですから、
私も、バートンも、
心地良く生きていきたい。
そう願い、考えながら、
楽しく生きていきます。
最後まで読んでいただき、
本当にありがとうございました。